■その他の費用に注意

入院・手術では、医療費以外の費用もかかりますし、その金額が高額になる場合もあります。

必ずかかるのは食費です。70歳以上の通常入院の場合、1食につき360円の食費を負担します。ただし、治療の必要性の低い療養病床への入院では食費は1食につき460円または420円と高くなり、1日あたり320円の居住費も負担します。

認知症の人の場合には、入院の条件として個室を利用することが求められ、個室料を負担せざるを得ないケースもあります(病院による)。個室の利用が治療に必要であれば、個室料が請求されることはありませんが、個人的な理由の場合は全額自己負担になります。個室料の1日あたりの全国平均額は、8千円程度ですが、病院によっては1日あたり2~3万円というところもあるため、10日ほどの入院でも数十万円の負担になってしまうこともあるのです。

なお、有価証券の売買を行ったときに、確定申告を行なうことで所得税の還付や住民税の減額を受けられる場合がありますが、申告することで表1や表2の「現役並み所得者」に該当することになり、医療費等の負担が増えてしまうこともあるので注意が必要です。

手厚い給付が受けられる公的医療保険ですが、保険料の滞納などにより医療保険を利用できない場合には、原則として全額実費負担となるため、とてつもなく多額の金額を負担することになります。65歳以上の国民年金保険料や後期高齢者医療制度保険料は、原則として公的年金から天引きされるため未納という状態は起こりにくいはずですが、親など面倒を見ることになる人の医療保険について、改めて確認しておくといいでしょう。

このほか、入院時のお金の負担に備えて、加入している保険(生命保険や医療保険)や、いざというときに使える預貯金がどれくらいあるかも確認しておきましょう。

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