飲食店の「資金繰り」に大切なのが「クレジットカードの売上管理」。現金商売と言われる飲食店の泣き所が「クレジットカード売上」でしたが、近年は新しいクレジットカード決済の登場により劇的に変化を遂げつつあります。今回は、クレジットカード売上管理で失敗した事例を参考に、クレジットカード売上管理のポイントを紹介します。
『知っているか、知らないか』で結果が変わる!?
都内で高級寿司店を1店舗経営しているDさんのお店は、客単価が1万5千円を超えるお店のため、お客様のクレジットカードの利用割合が7割を超えていました。今までずっと使っているクレジットカード決済会社では、入金のタイミングが月に2回のため、資金繰りが非常に厳しいと悩んでいました。
各クレジットカード会社のポイントサービスの充実により、飲食店にてクレジットカードを利用するお客の割合は年々高まってきていると言われています。あなたならこの悩みをどのように解決するでしょうか?たとえば、次のような方法があります。
①お客様の現金支払いを増やすように、1万円を超える場合にのみクレジットカードを使えるなどの利用条件を設ける。
②クレジットカードの売上の入金がされるまでの間の資金が不足しないよう、金融機関から融資を受け運転資金を増額する。
③クレジットカード端末を撤去し、現金払いのみとする。
いずれの方法も、お客様に迷惑をかけてしまったり、実現可能性が不透明であったりします。
しかし、実はこの悩みは、新しいカードの支払方法が導入され、ここ数年でほとんど解決されてしまっているのです。
飲食店の救世主!?モバイルクレジットカード決済
その後Dさんは、お店のクレジットカード決済端末をモバイルクレジットカード決済の「楽天ペイ」に変更するとともに楽天銀行の口座を開設しました。これによりクレジットカードの売上が翌日、楽天銀行の口座へ自動入金されるようになり、現金売上と同じように即座に現金として手元に残すことが可能になり、資金繰りの不安を解決することができました。
「楽天ペイ」「Square(スクエア)」などに代表されるモバイルクレジットカード決済では、その日のクレジットカードによる売上を最短で翌日に入金することができるのです。つまり、クレジットカード売上であってもモバイルクレジットカード決済を使うことによって現金売上と同じように即座に現金として手元に残すことが可能なのです。この方法であればお客様にほとんど迷惑をかけることもなく、資金繰りの悩みを解決できます。
モバイルクレジットカード決済は、i-padなどのタブレット端末やスマートフォンにてアプリを導入して使うものです。お会計の際のオペレーションはほとんど従来のものと変わりませんし、初期導入費用もほとんどかかりません。
モバイルクレジットカード決済の強みは、なんといってもそのほとんどが①翌日入金に対応していることおよび②クレジットカード手数料が3.24%~と従来のものと比較して圧倒的に安いことの2点です。ただ弱みとしては、クレジットカード利用明細の控えのオペレーション上でやや使いにくいところがありますので、従来のクレジットカード決済端末と併用して使うなどの工夫をしているお店も多いようです。
飲食店の資金繰りの基本はクレジットカード売上管理から!最新のクレジット決済端末をうまく活用することが重要です。