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女性記者のひとりごと vol.15 第二の人生

卒業したとたんに国家機密をペラペラと語りだす人などいないが、
オブラートに包んだ武勇伝や苦労話を聞くだけでも相当面白い。

今年も多くの国税職員が定年を迎え、国税局や税務署を卒業していった。
税務職員の多くは退官後、税理士として第二の人生を歩み始める。

お世話になった方が開業すると、ご挨拶に伺うのも楽しみの一つだ。

職員(公務員)と記者(民間人)の関係から、
民間人同士のお付き合いに切り替わる感じはなかなか面白い。

「今だから話せること」が増えて、少し距離感が縮まる感じ。
もちろん税務職員は退官後も守秘義務がある。

卒業したとたんに国家機密をペラペラと語りだす人などいないが、
オブラートに包んだ武勇伝や苦労話を聞くだけでも相当面白い。

ところで国税OB税理士たちは近年、シビアな問題に直面している。

かつては新規開業する退職職員に対して顧問先を斡旋する制度があったが、
2010年から全面禁止となり、現在は横一線、ゼロからのスタートとなっている。

退官後の〝ご褒美〟がなくなり、皆さん苦労しているみたい。
法人税畑の出身者でも「退官後の人生設計が狂った」と嘆いているのだから、
それ以外の方はいかばかりか。

私は斡旋制度の在り方を疑問視してきた立場だが、
税務行政の最前線で経験を積んできたベテラン達が
若干60歳にしてそのキャリアを持て余してしまうのは、
国益の観点からも「勿体ない」と思う。

国はこうした第二キャリアをもっと貪欲に活用すべき。

税金を使って育てた人材なのだから、骨の髄までしゃぶり尽くすぐらいの気概があってもいいのではないか、と思う。

著者: 川瀬かおり

記者/税金ライター

社会部を根城とする税金オタクの女性記者。財務省・国税庁を中心に取材活動を展開すること20余年。事件モノを得意とし、裁判所にも日参する。税金ネタをこよなく愛する一方で、税制の隙間や矛盾を見つけては叩きまくるサディスティックな一面も。趣味は夜討ち朝駆けとクラブ通い。

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