かつて、脱税者の間で「着手金」という言葉が飛び交っていたそうな。
大昔、まだ私が某国税局担当の記者だったころにまことしやかに聞いた話だ。(←保身)
かつて、脱税者の間で「着手金」という言葉が飛び交っていたそうな。
「マルサ(査察)の強制調査に入られたとき、脱税のペナルティを最小限にするために払うカネ。上品な言い方をすれば、査察出身の大物OB税理士に支払う“相談料”といったところでしょうか」(会社社長)。
その実態はベールに包まれ、税務職員でも知らない人は多いというが、
「これにより税負担が数千万円単位で変わってきたり、ときにはお咎めナシになったり——」(同)
…と、その〝効能〟は計り知れないそうな。
この着手金、「多ければ多いほどよく効く」(同)という話だが、その昔世間を騒がせた「サッチー事件」や「ハマツネ事件」(元プロ野球選手の妻や元国税局長によるお粗末な脱税事件)の際にも動いたのだろうか。
「大きい声では言えませんが…あ、でもこれ喋っちゃうと夜道を一人で歩けなくなるのでやめておきます」(国税OB)。
大昔、まだ私が某国税局担当の記者だったころにまことしやかに聞いた話だ。(←保身)
注意:この物語はフィクションです。(←重ねて保身)