国税庁は12月15日、平成29年度(第67回)税理士試験結果を発表した。それによると、合格者数は昨年度より39人増え795人と減少傾向に歯止めがかかったものの、受験者数は昨年度より2615人少ない3万2974人となった。この数年、受験者数は毎年2500人程度減少しており、30年には3万人を切る可能性もでてきている。

3年振りに、税理士試験合格者数の減少に歯止めが掛かった。国税庁の発表によれば、平成29年度の官報合格者は795人と、昨年より39人増えた。ただ、過去10年間を見ても2番目に少ない数字で800人を割っている。平成25年度に1千人を切る前は、合格者は毎年1千人前後で推移してきたが、同25年以降は急降下に合格者数が減っている。

年齢別の合格者数で昨年と大きく違うのが、40歳以下の合格者が増えたこと。「36~40歳」で23人、「31~35歳」で12人、「26~30歳」で1人、「25歳以下」で5人の合計41人増えた。

学歴別合格者数では、「大卒」が622人と昨年度より16人増え、「高卒・旧中卒」が5人増え56人となった。大学在学中は3人となっており、大きく増えた27年度の6人を除いては、連年並み合格者数となっている。

平成29年度(第67回)税理士試験結果表(学歴別・年齢別)

科目別の合格者で注目されるのが、「財務諸表論」が合格率29.6%と昨年度15.3%と比べて2倍近くなったこと。財務諸表論は、簿記論に次いで受験者数が多く、28年度の12.6%から14.2%まで増加した。今回の比較的、会計科目の合格率がよく、他の科目は平年並みだった。


平成29年度(第67回)税理士試験結果表(科目別)

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