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女性記者のひとりごと vol.27 バレンタインデー

望んでもいないチョコを渡されて、「お返し」のプレッシャーまでかけられる。
もちろんお返しなど期待していないのだけれど。

お堅い財務省もこの日ばかりは全館に甘い香りが漂う。

あの堅固で威圧的な建物の中で、無数の義理チョコが飛び交うからだ。
霞ヶ関の記者クラブに日参していたころ、バレンタインデーは大忙しだった。

大量のチョコを仕入れて普段お世話になっている取材先に手裏剣のように配って回る。
毎年数万円を義理チョコにつぎ込んだ。もちろん自腹だ。

駆け出しの頃はたまたまその日に取材等で会った人に渡す程度だったが、
だんだん図々しくなり、チョコを渡すためにわざわざ2月14日にアポを取るようになった。

そのうち、チョコだけ渡してろくに話もせずに帰ってきたり、
本人がいなくてもデスクに置いて帰ってきたり…。
こうなるともう営業マンが得意先に名刺だけ置いて帰るのと変わらない。
貰った方も迷惑だったろう。

望んでもいないチョコを渡されて、「お返し」のプレッシャーまでかけられる。
もちろんお返しなど期待していないのだけれど。

現在は記者クラブ担当を離れたこともあり、
官庁街の「義理チョコ大会」には参加していない。

国民的イベントに参加できず寂しいような、
でもどこか肩の荷が下りたような…(勝手にやっておいてよく言うよww)。
受け身の男性側は日本特有のこの風習をどう思っているんだろう。

いつだったか財務省の幹部が、収穫物を詰め込んだ大きな紙袋を手に
「ホワイトデーが怖いよ…」と苦笑していたことがある。

「義理チョコ禁止」という社内ルールを掲げる会社もあるみたいだけど、
内心ホッとしている人は多いんじゃないかな。

なんて…斜に構えたことを言いつつ、
デパ地下などで「バレンタインフェア」をやっていると素通りできない自分がいる。
今年も新宿伊勢丹で高級チョコを何個か買ってしまった。

でもどうしよう、渡す相手がいない。
仕方ない、自分で食べるか。

著者: 川瀬かおり

記者/税金ライター

社会部を根城とする税金オタクの女性記者。財務省・国税庁を中心に取材活動を展開すること20余年。事件モノを得意とし、裁判所にも日参する。税金ネタをこよなく愛する一方で、税制の隙間や矛盾を見つけては叩きまくるサディスティックな一面も。趣味は夜討ち朝駆けとクラブ通い。

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