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女性記者のひとりごと vol.29 ホワイトデー

霞ヶ関の記者クラブに常駐していた頃、ホワイトデーはいつもこんな感じで過ごしていた。2月14日にチョコを渡しながら「お返しなんてしないでくださいね」と言っておきながら、3月14日はちゃっかりクラブ室で待機しているのだから図々しい話だ。

「今ちょっと来れない?」

霞ヶ関のキャリア官僚から記者クラブに内線電話が入る。
いそいそと出かけていき、5分程度でクラブに帰還。
手には小さな紙袋。ホワイトデーのお返しだ。
霞ヶ関の官庁街はバレンタインデーやホワイトデーとは縁がなさそうなイメージだが、とんでもない。
2月14日と3月14日は、あのクールな官庁街でチョコやらクッキーやらが盛大に飛び交っている。
バレンタインデーに贈ったチョコレートにはもれなく「お返し」が付いてきた。
クッキー、キャンディー、チョコレート、大福、カステラ、etc…。
「ランチ」や「ディナー」というパターンもあった。
一つ一つ本当に有り難く、本当に頭が下がる。

お菓子の入った袋を手に記者クラブに戻ると、
デスクに置いたPCに「○○省の△△局長からお電話がありました」と書かれた付箋が貼ってある。
記者クラブの内線電話をとった記者から伝言を受け取るのはよくあるが、この日の伝言数はハンパない。
小一時間席を外しただけでパソコンは付箋だらけになる。
それを見てすぐに内線電話を折り返し、「○○部長」や「△△課長」を訪ねていって、また5分程度で帰還。手にはやはり小さな紙袋…。

霞ヶ関の記者クラブに常駐していた頃、ホワイトデーはいつもこんな感じで過ごしていた。
2月14日にチョコを渡しながら「お返しなんてしないでくださいね」と言っておきながら、
3月14日はちゃっかりクラブ室で待機しているのだから図々しい話だ。

でもそんな華やかなイベントも今や昔。
記者クラブ担当から離れてからは、バレンタインデーもホワイトデーも恐ろしく静かに過ごしている。

著者: 川瀬かおり

記者/税金ライター

社会部を根城とする税金オタクの女性記者。財務省・国税庁を中心に取材活動を展開すること20余年。事件モノを得意とし、裁判所にも日参する。税金ネタをこよなく愛する一方で、税制の隙間や矛盾を見つけては叩きまくるサディスティックな一面も。趣味は夜討ち朝駆けとクラブ通い。

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