「税金は大切」「税金はありがたい」などのフレーズがあまりに多いと選考者の顔が透けて見えて、ちょっとシラケてしまう。

毎年11月11日からの一週間は「税を考える週間」だ。
多くの税務署や、法人会、青色申告会などの税務協力団体では、
税の広報活動としてさまざまなイベントを企画する。
その中でも全国統一的なイベントとして知られているのが
国税庁主催の「税に関する高校生の作文」。
平成29年度は全国1750校から21万8208編の応募があり、
その中から12編が国税庁長官賞に選ばれた。
表彰された作文を見るといずれも素晴らしい内容。
皆よく税のことを勉強していて、意識も高く、文章力もある。
「日本の高校生もなかなか頼もしいではないか」とただただ関心するばかり。
しかし、ひねくれ者の私からみると、若干物足りない。
「税金は大切」「税金はありがたい」などのフレーズがあまりに多いと
選考者の顔が透けて見えて、ちょっとシラケてしまう。
まあ国税庁主催だから仕方ないんだろうけど、
たまには、税金の無駄遣いを鋭く指摘した作文なども見てみたい。
「国税庁も懐が深くなったものだ」とかえって話題を集め
イベントへの関心度も高まるかもしれないのになぁ。
柔軟度を計るバロメーター、というわけでもないけれど
今年はどんな作品が受賞するのか
ちょっと斜に構えて楽しみにしている今日この頃だ。