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未来をつくる仕事にキャリアを活かす-なぜ公認会計士がVC(ベンチャーキャピタル)に転職を?

「過去」を見るか「未来」を見るか―監査・税務とVC業務の比較

VCという職業についてからというもの、「監査や税務とVCの仕事って繋がりあるイメージないよね?」「VCの仕事に公認会計士の経験とか専門性って活きるの?」ということをよく聞かれます。

多くの公認会計士の方々がそうであるように、私も、試験合格後は大手監査法人に就職しました。そこで3年強、監査の経験を積んだのちに事業再生コンサルの会社に転職、その後フリーランスの期間を経て現在の職に就きました。しかしこういったキャリアパスを経る中で、私自身のキャリアのベースは今も昔も財務や会計にあることは変わりません。

ここで、従来公認会計士が活躍してきた領域である監査や税務とVCの業務を比較してみましょう。監査や税務の分野では企業の「過去〜現在」の数値やデータに自分たちの専門性を発揮するのに対し、VCの業務では「現在〜未来」に対して応用するという違いがあります。しかし数値やデータを通して企業の事業活動を表現したり、読み取ったりするという本質的な部分は変わりません。むしろこうした知識や経験に長けた公認会計士こそ、もっとベンチャー業界に入って来てほしいとも思います。

最近は私自身も、同業の方からキャリアの相談を受けることが増えてきました。やはり自分の知識や経験を、未来をつくる仕事に活かしたいと思い、VCやベンチャー企業に興味を持つ方が多いように感じます。

ベンチャーキャピタルに転職した会計士、年収はどうなる?

公認会計士がベンチャーキャピタルに転職した時の待遇。これは皆さん、とても興味のある話題だと思いますが、実際のところそれほど恵まれているとはいえません 笑。というのも、VCは投資という波の幅の大きい事業をメインにしている性格上、安定した収益を得るようなビジネスではないからです。安定収入を求めるのであれば監査法人などにいた方がよっぽど待遇はよいと思います。

一方で、大きな成果を出した場合にはそれだけの経済的なリターンはありますし、何よりも世の中にまだない新しいビジネスを生み出し、未来をつくるお手伝いができるというのは、仕事をする上でこれ以上の報酬はないように思っています。
いかがでしたか? ベンチャーキャピタルの仕事に、これをきっかけに少しでも興味を持って頂けたら幸いです。次回は、ベンチャーキャピタルの具体的な業務の内容をご紹介していきます。

■聞き手
株式会社レックスアドバイザーズ
公認会計士・税理士の転職エージェント
https://www.career-adv.jp/

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著者: 玉木諒

株式会社サムライインキュベート 財務責任者/公認会計士

ベンチャーキャピタル・サムライインキュベートで働く公認会計士。PwCあらた監査法人で国内・海外の上場企業の監査業務を経たのち、事業再生コンサルティング業務、M&Aアドバイザリー業務などに従事、その後2013年に財務責任者としてサムライインキュベートに参画。主に投資先企業の財務管理、資金調達などCFO業務を担当している。京都大学社会学学士。

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