■助成金とは
助成金も補助金と同様、国や地方自治体が事業者の支援のために交付するお金です。ただ、厚生労働省によるものが多く、雇用の増加や人材育成、労働環境の改善を行う事業者への支援金が一般的です。このほか、研究開発事業に対するものもあります。
- ●補助金よりもハードルは低い
使途の幅が狭く、公募期間の短い補助金よりもハードルが低いのが特徴です。助成金には厳しい審査はなく、条件を満たしていれば原則申請すれば受給できます。また、年間を通して募集していることが多いのが特徴です。ただ、厚生労働省による助成金は原則社会保険に加入していないと申請できません。
- ●後払い
助成金も補助金と同じく、後払いが原則です。なお、補助金と同じく、費用の一部が支給されるのが一般的です。
- ●社会保険労務士のサポート対象
厚生労働省によるものが多いこと、労働者に関するものが多いことから、社会保険労務士が支援を行うのが一般的です。
- ●よく知られている助成金2つ
よく知られている助成金には、次のようなものがあります。
①雇用調整助成金
事業主が景気悪化などにより事業の縮小を余儀なくされても、従業員の雇用を維持した場合の費用に対して支給される助成金です。休業手当の支給、従業員の出向、教育訓練の実施に伴う費用に対し、通常1/2か2/3の割合で補助されますが、コロナ枠では全額補助されることもあります。
②働き方改革推進支援助成金
在宅勤務やサテライトオフィスでの就業環境の整備に取り組む事業主向けの助成金です。テレワーク用の機器の導入や就業規則の変更などの費用につき、最大3/4が助成されます。
■給付金など
給付金も国や自治体から支給されるお金です。提示される条件を満たしていれば誰でも申請できます。給付金には「持続化給付金」のように事業主対象のものの他、「失業給付金」「すまい給付金」「教育訓練給付金」といった一般の国民向けのものがあります。