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調整力。会社員にとっての「中小企業診断士試験」

どうもー、ブログ「資格の先のYU ME NO U E」の運営をしております、YU ME NO U Eです!今日は私の資格人生の入り口ともいえる「中小企業診断士試験」について書いていこうと思います。
まずは、私がそうであったように、「会社員」として企業内で働かれている方にとって中小企業診断士試験を通して学ぶことのメリットについて、実体験を踏まえて書いてみます♪

● ビジネスのことを体系的に勉強したければ → 中小企業診断士

先の記事で、中小企業診断士試験を通してビジネス全般の幅広い知識を身に付けられる、とお伝えしました。では、具体的に学ぶ内容ってどんなこと?っということで、1次試験の7科目を書き出してみます。

  1. 経済学・経済政策
  2. 財務・会計
  3. 企業経営理論
  4. 運営管理(オペレーション・マネジメント)
  5. 経営法務
  6. 経営情報システム
  7. 中小企業経営・中小企業政策

どうですか?これらの言葉を聞いてピンと来る方もいれば、聞いたことはあるけど何のことかわからないというものもあるかと思います。会社員として働かれている方に、身近に感じてもらえるように各試験科目と会社の部署との関係を図にしてみました。(あくまで一例です。)

大企業をベースにしてみるとこんな感じだと思います。(中小企業ではこのように部署が細分化されていないことも多く一人の担当者が複数の仕事を兼務していたり、そんな仕事なんてないよ、なんてこともありますが。)

● 「会社員」にとっての中小企業診断士試験

会社員の皆様、いかがですか?先ほどの図の中に自分が所属する部署や仕事で関わりのある部署はありませんか? 逆に、ほとんど関わったことがない部署もあったりしませんか?

かくいう私は先の1次試験の7科目のほとんどが初めて触れるもので、世の中にこんな仕事をしている人(部署)があるのかー!っと毎日目をキラキラさせながら勉強していたものです。そんなふうに好奇心を満たされていくだけで楽しかったのですが、この試験の良いところはそれに止まりません。

● 試験勉強を通して得られる「調整力」

仕事には調整がつきもの。部署間や会社間の調整が上手くいかず、ストレスを感じたり振り回されたりする方も多いのではないでしょうか。実は中小企業診断士試験を通して得られる知識は、そんな「調整力」を伸ばすものだったりするのです。デキる男への第一歩だったりするのです!(たぶん!)実体験をもとに説明しましょう。

私は以前、大企業のエンジニアとしてモノづくりの最前線で働いていました。先の図だと「工場」や「研究開発部」あたりですかね。経験や工学系の専門知識が物を言う職場でした。

そういった職場には発言力のある大ベテランや百戦錬磨の猛者がつきもの。そういった”プロ”のおかげで製造現場は回っているのですが…プライドもあって部署間の調整が難航することもしばしば。特に製造部と商品企画部の対立は根深いところがあります。

商品企画部より、「新機能を追加するので、設計をイチからやり直すことにします!」

なんて話が上がった日には大荒れです。製造部からは「今頃言うな!」、商品企画部からは「役員会での決定事項です!」という具合に対立が激化します。修羅場。そんな場面において、意外や意外、中小企業診断士の力が発揮されるのです。

● 何が見えていて、何が見えていないのか。中小企業診断士の視点。

各分野のプロには専門知識の深い理解や多くの経験があり、それこそがまさに企業の宝物ですが、それゆえに視野が狭くなってしまうということもあります。現場プロと商品企画プロの視野を、冒頭の図に追加してみましょう。

さきほど起こっていた対立は、こういった構図です。このままでは収拾がつきません。(結果的にパワーバランスから役員の決定を武器にした商品企画部が勝つのでしょうが、これでは溝が深まるばかりです。)

でも、中小企業診断士の勉強した人にはこの図の全体が見えているのです。調整相手に何が見えていて、何が見えていないのか。そういった状況を客観的、俯瞰的に見ることができるのです。こういった視点こそが、調整するポイントだったりします。具体的にはこんな感じです。

1.商品企画プロの視野

新機能の追加を決定した背景には、マーケティングの視点から競合他社の動向、市場ニーズの調査などがあったはずです。(3C分析)

これを工場プロと共有できれば必要性を理解してくれて前向きな協力が得られるはず。

2.工場プロの視野

製造工程の大幅変更を心配しているはず。そのための投資コストについて考えれば、新機能の追加は会社にとって本当にメリットがあるのか(設備投資の経済性計算)、はたまた、販売開始タイミングや品質確保も考えると果たして現実的なのか(生産管理のQCD)、という現場レベルの疑問や不安があるのでしょう。

中小企業診断士ならではの幅広い知識を使って、このように状況を整理することができるのです。そして、白熱した議論が続く中で、このように切り出すのです。

「商品企画部さん、言いたいことはわかります。しかし、その決定に至るまでには様々な検討があったのではないですか?ライバル社の製品動向とか、お客様のニーズ調査とか。そういった背景から説明してくれませんか?」

「でも、製造部としてはこのままでは製造工程が大幅に変える必要があり対応できません。投資コストがかなりかかります。試算してみますが、現実的ではないと思います。そのうえで相談です。新機能はオプションとして限定した数量にすれば対応できるかもしれません。どうですか?(→製造部の大ベテランと商品企画部の顔を見る」」

● 知識の幅広さこそが武器

長々書きましたが、さきほどの発言はフィクションです(笑)。猛者が集う白熱した議論の場でペーペーの若造が全員を制して発言する度胸はありません(汗)

しかし、裏では本当にこんなことをやっていました。コソコソ動くのが好きなのです。そんなことを続けていると、見てくれている人は見てくれているもの。他部署から「あいつは話がわかる」「うまくまとめてくれる」という評価を受け、次からは何かやろうとするときに事前に相談を受けるようになって、少しずつ存在価値を示せるようになったのではないかと思っています。

こういった調整が必要な場面、会社員として勤務されている方には大なり小なり、たくさんあるのではないでしょうか。そんなときに中小企業診断士1次試験で身に付けた幅広い知識が武器になるのです。

● 一歩踏み出すための資格。中小企業診断士

今回は、会社員にとっての中小企業診断士試験のメリットを書いてみました。テキストに体系的にまとめられている知識と実際に働く中で経験したことがつながると「そうそう、それ!」っとテキストを読みながら大きく頷くこともあります。

そして、知らない分野を知るだけではなく、自分の仕事がどこに位置しているのか客観視することで視野が大きく広がります。会社全体のことを考えて全体最適な解を考えるときには、全体が見えていないといけませんし。

今の分野に止まらず、一歩踏み出したい方はぜひとも中小企業診断士試験の勉強をはじめてみてください☆


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著者: YU ME NO U E

資格マイスター

大手自動車会社にエンジニアとして10年間勤務し、地元・静岡県の中小企業支援と地方創生を実現すべく実務経験ゼロで税理士法人に転職。
働きながら中小企業診断士、社会保険労務士(試験合格)など複数の資格試験に合格し、現在も実務と試験勉強を両立しながら愛猫いくらちゃんと第2の人生のスタートラインに立っているところ。著書に『社労士試験この勉強法がすごい!』(中央経済社)がある。
▶資格の先のYU ME NO U E  https://ameblo.jp/yumenoueyumenoue/

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