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新米経理必見!3分でわかる業務手順 第22回「電子マネーで支払った場合の会計処理」

近年、国策としてキャッシュレス化が進められており、会社取引においても、クレジットカードやSuicaなどの電子マネーを使用する機会が増えました。本記事では、電子マネーで支払いを行った際の会計処理について紹介していきます。

電子マネーの種類

キャッシュレスが推奨されるようになり、ここ数年で、電子マネーの種類が急増しました。あまりに数が多くて、企業会計上、経理処理的に迷うかもしれませんが、大枠として3つに分けることができることをまず抑えましょう。①プリペイド型②ポストペイ型③即時決済型の3通りで、それぞれの特徴や経理処理について見ていきます。

 

(1)プリペイド型

プリペイド型とは、前払い型の電子マネーです。Suicaなどの交通系ICカードが典型例で、予め現金をチャージした上で、支払い時に前払いした金額を用いるタイプです。プリペイド型の電子マネーは、Suica、Pasmo、Edy、nanacoなどがあります。具体的な経理処理を見ていきましょう。

・経理処理

前払い時は、あくまでチャージを行うのみで、物品を購入しているわけではありません。仮払金として処理し、物品を購入した(チャージ額を使用した)際に費用計上を行います。

 

①前払い時:Suicaに3,000円を現金でチャージ

(仮払金)3,000 (現金)3,000

②チャージ額を用いて、備品を1,000円購入した

(消耗品費)1,000 (仮払金)1,000

 

①②の取引後、Suicaには2,000円の残高が残っていることになりますね。決算時には、会計帳簿の残高と、実チャージ残高が一致しているか確認するようにしましょう。

 

(2)ポストペイ型

ポストペイ型とは、後払い型の電子マネーです。クレジットカードが典型例で、物品購入時は、電子マネーによる決済を行い、支払いは後払いとなる仕組みです。ポストペイ型の電子マネーは、クレジットカード、iD、QUICpayなどがあります。具体的な経理処理を見ていきましょう。

・経理処理

物品を購入時、費用を認識します。一方、代金支払いは後払いとなるため、相手勘定科目は未払金として計上します。後日の代金支払いを行ったタイミングで未払金を取り崩すかたちです。

 

①クレジットカードを用いて、備品を2,000円購入した

(消耗品費)2,000 (未払金)2,000

②クレジットカードの代金請求があり、2,000円を支払った

(未払金)2,000 (現金)2,000

 

後払いとなるため、ポストペイ型の電子マネーを継続的に使用する場合、必ず未払金残高が残ります。決算時には、未払金の金額を集計し、実態と即しているか確認を行います。

 

(3)即時決済型

即時決済型とは、その名の通り、即時決済タイプの電子マネーです。デビットカードが典型例で、支払いと同時に、預金口座から決済が行われる仕組みです。

・経理処理

経理処理としてはシンプルで、物品購入時に、預金口座から支払いを行うものです。

 

①デビットカードで、備品を2,000円購入した

(消耗品費)2,000 (普通預金)2,000

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