プロフェッショナルに必要な要素は「スピード」と「理解」

それでは、いったい何が「間違った頑張り方」なのでしょうか?

少し例を挙げてみます。

まず、「上司が部下に求める仕事の進め方をしていない」ということになるでしょう。

圧倒的に上司が部下に対して不満に感じること、つまり、「そうじゃないだろう!」と思う点は、スピードです。

私も職員によく口酸っぱく語りかけますが、1つの業務の60%を所要時間(その仕事に使える時間)の30%くらいで仕上げてくるのが理想です。

業務の60%に、所要時間の60%をかけてしまうと何が起きるか?

目指している成果と方向性が違ったときに修正が必要となり結局所要時間内で終わらない、という事態が起きます。

会計士や税理士、或いはそういった仕事を目指す予備軍もいわゆる「プロフェッショナル」なはずです。

プロフェッショナルな我々は、多くの顧客に同時並行でサービスを提供する力をつけないとやっていけない、つまり独り立ちできない。

1つの仕事で所要時間ギリギリ、或いはオーバーする仕事の仕方をしていると、自転車操業となり他の仕事ができず、本人の希望である「レベルの高い仕事」「スキルの身につく仕事」を割り振ることができなくなります。

そうすると本人の不満がたまる。

結果、本人は「頑張っても認めてくれない」と感じ、逆に上司は「あいつは仕事が遅い」という評価をします。

やはり、業務を始める前に、その業務の進め方をもっとしっかりと話しておくべきだったのでしょう。

上司側も部下側もここの接点が弱い。

(上司にしてみれば、いくらなんでもそれくらいは理解しているだろう、と考えがち)

(部下にしてみれば、方向性があやふやなうちに工夫もなく「作業」に邁進しすぎ)

一般論として、「プロフェッショナルになれる人」は、この業務の目的の理解度が高い人です。

つまり当該業務の最終着地点に対する感度が高い人でないといけない。

前述の「頑張り方が違う」「努力には方向性がある」、というのは要するに自分が頑張ったと自己満足していてはいけないのだ、ということになります。