会社の業務をよく理解している人材を選定する理由
J-SOXは部門横断的な全社プロジェクトとなります。監査法人からの内部統制に係る質問は、会社全体が範囲となり、それらに適切に回答する必要があります。よって、会社の業務をよく理解している人材が実務責任者を担当するとプロジェクトがスムーズに進みます。
ここで、「会社の業務をよく理解している人材」とは実務責任者自身がすべての業務を詳細に把握している必要があるという意味ではありません。
監査法人からの質問の回答に際して、「相談すべきキーマンはここにいる」を把握している人材という意味です。
キーマンの特定を誤り、業務に精通していない社内メンバーへヒアリングした結果、監査法人への回答を誤るケースや、キーマンの特定自体に多くの時間を要してしまうケースは、珍しい事例ではありません。「間違った回答を行う」、もしくは「監査法人への回答遅延からプロジェクトが遅れる」を回避するためにも「会社の業務をよく理解している人材」を選定する必要があります。
フットワークが軽い人材を選定する理由
J-SOXは自己完結が不可能なプロジェクトです。監査法人からの問い合わせに対して、複数の部署へのヒアリング等により積極的に情報を集める必要があります。こうした業務の特性からフットワークが軽いコミュニケーションを得意とされている人材がマッチします。
交渉力のある人材を選定する理由
J-SOXプロジェクトのゴールは監査法人から重要な指摘のない内部統制を構築することです。監査法人からOKをもらうためには「何を行えばよいか」、監査法人に対して「何を説明する必要があるか」を的確に把握することが必要です。
プロジェクトには時限的な制約があるため、ゴールの逆算から、効率的に、必要な材料を揃えて監査法人との打ち合わせに臨むことができる「交渉力」が必要となります。
また、J-SOX導入においては対外的な対応だけでなく、社内に向けても業務フローの変更を依頼していくという対応が求められます。J-SOX導入プロジェクト自体が全社的に周知されていないケースもあり、交渉の積み重ねにより、業務フローの変更を達成していく「交渉力」が必要となります。



