J-SOX導入プロジェクトが失敗する典型例

一方、J-SOXが失敗するケースの典型例は2つです。

J-SOXの成功にコミットしているメンバーがいない、もしくは社内において権限のないメンバーが実務責任者に選定されているの2つです。

実務責任者が不在もしくは曖昧なケースでは、コンサルティング会社等の外部リソースを活用したとしてもプロジェクトは前に進みません。

業務フローの設計や必要な成果物の作成は外部に委託できますが、社内のキーマンの特定、業務フローを変更していくプロセスは社内メンバーが対応せざるを得ないためです。

実務責任者が不在もしくは曖昧なケースの場合、業務フローのあるべき形が監査法人との間で合意、特定できたとしても、実務に適用されていかないという問題が生じます。

なお、社内の業務フローの変更工程を外部委託により進めることは難しいと思います。コンサルティング会社が業務フローの変更を直接各部署にお願いしたとしても、業務フローの変更等、実務の負担が増加するようなコンサルティング会社のコメントを各部門メンバーは受け入れる必要性が理解できませんし、受け入れない時のデメリットもないからです。

社内において権限のないメンバーが実務責任者にアサインされてしまっているケースも同様です。新しい業務フローが実務に適用されていかないという問題が生じます。

業務フローの変更においては実務に直接的な影響を与えるため、部長等社内にて権限を有する方と話し合うことも多々発生します。権限のない担当者が権限を有する方へ業務プロセスの変更を依頼することは上下関係の前提から無理があります。

いずれも必要なタスクが消化されず、監査法人からOKをもらえない状態が継続してしまうという典型的な失敗例となります。

まとめ

今回はJ-SOX導入を効率的に成功させた会社における実務責任者が有していた資質の共通点をまとめてみました。

これからJ-SOXプロジェクトに臨まれる方々にとって、チーム作りのイメージにお役に立てましたら幸いです。


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