■今からできる節税策は
実際、年末にできる節税策はとても少ないのです。けれど、次の3つはやっておくとよいでしょう。
- ●請求書・領収書を整理して年内の記帳をする
「え?何を今さら当たり前のことを言っているの?」と感じるかもしれません。しかし、請求書や領収書といった証憑書類の整理や会計ソフトへの入力など、当たり前で地味な作業を普段から行う個人事業主は少ないのです。年明けになって慌てて着手し、納税額に青ざめる人がほとんどでしょう。
年明けに「うわっ、税金多い…」と気づいても打つ手はありません。対策するなら年内に各種書類の整理や記帳を行いましょう。利益が出そうだと感じたら決算仕訳もし、事業所得や雑所得を計算しましょう。所得控除も含めて課税所得額・納税額まで出せるとベストです。
手を動かして確定申告の作業をしていると「この経費を忘れていた」「医療費、10万円超えているんじゃない?」など、いろいろ気づくものです。こういった小さなことの積み重ねが節税になります。
- ●ふるさと納税
過去記事でもお伝えしましたが、ふるさと納税は他の節税策と違い支出額を自分で決められます。柔軟性が高いので、年末の急ぎの節税にはお勧めです。
年間の所得額を計算し、シミュレーションサイトに当てはめれば、節税になる寄附の上限額の目安が分かります。
【参考】年末近いのに節税まだ…そんな人こそ「ふるさと納税」をやるべき3つの理由
ただし、事業が赤字あるいは様々な控除で最初から納税額が0円になるならお勧めしません。
- ●確実に使う低額の備品や機械を買う
「新しいパソコンが必要」「プリンタの調子がよくないな」といったことがあるなら、年末に買うとよいかもしれません。10万円未満(青色申告なら30万円未満)の備品や機械は、年末に購入してすぐに事業用として使えば全額費用計上できるからです。高額な固定資産の購入はお勧めできませんが、低額なものならよいでしょう。
ただし、これも納税額が出ることが前提です。事業の赤字や各種控除で納税額が0円になるなら年明けにしたほうがよいでしょう。



