2. 優位性

差別化の2つめの要素は、商品やサービスの品質、スピード、特定の目的において競合よりも優れている点があるかどうか、です。
ただ、この優位性は商品やサービスそのものが大きく変わるわけではないため、競合他社に追いつかれやすいリスクがあります。

例えば、ここ数年で新たに登場した「就活シェアハウス」。
早くもこの1、2年で群雄割拠の様相を呈しています。
https://shikitaka.com/tisiki/sharehouse

もはや単に「就活」という観点だけでは差別化は難しいでしょう。

そこで、例えば、IT企業とのパイプが強い点から「IT企業向け就活」というようにコンセプトを尖らせることで、また新たな優位性を築くことが可能になります。(グーグル就職向けとさらに絞り込めば、なお圧倒的)

3. 限定性(希少性)

差別化の要素、最後は「限定性」。
そこでしか買えない、そのときしか買えない、数量が決まっている、といったポイントです。

例えば、焼酎。
お好きな方ならよくご存知の「百年の孤独」。
年間の生産本数が、7万本しかないと言われています。
結果、そうそう手に入らず、いわゆる二次流通がされるほどです。

あまり知られていませんが、この上を行く商品もあります。
その名も「爆弾ハナタレ」。

黒木本店<焼酎>
https://www.kurokihonten.co.jp/shochu/

なんと「冬季限定」です。
百年の孤独は、少し高いお店にいけばおいてある可能性はありますが、この爆弾ハナタレはそうめったに見かけることはありません。

百年の孤独がテレビなどで取り上げられ、一躍有名になったとき、商社などが押しかけてきて増産の依頼をしたそうですが、黒木本店の代表者はすべて断ったそうです。味を維持できる本数の限界があると。

強いこだわりの裏打ちによって、この限定性はさらに確保され、他にはない圧倒的な差別化が実現しています。

価格は差別化に向かない

以上、3つの差別化ポイントをご紹介してきましたが、差別化の在り方として1点注意したいことがあります。
それは、差別化の手段としてできるだけ「価格」を選ばないほうがいいという点です。
もちろん、マネタイズ戦略のことではなく、いわゆる価格競争のことです。

これには2つの理由が存在します。
1つめは、「価格」はトランプゲームでの「ジョーカー」のような存在であること。
その業界や業態においていずれかの企業がその旗手を上げれば、追随する他社はその時点で二番煎じになってしまう性質を持っています。(QBハウス以降の千円カットのような)

2つめに、これはよく言われていることですが、価格競争が財務基盤に少なからず影響を与える点です。

価格競争そのものがよくないわけではありません。
デフレ経済が長年にわたって続いている現在、むしろ有効な選択肢の1つとも言えます。

もっとも望ましくないのが途中から切り替えてしまうケース。
価格競争は麻薬的でもあるといわれ、一度下げれば利用者の認識は下がった状態が基準になり、以降下げたままかさらに下げるかしか選べなくなってしまからです。

もし、価格を差別化の手段として選ぶのであれば、当初より組み込んでおく必要があるのは言うまでもありません。

限定的とはいえ、年明け早々再び緊急事態宣言が出されるなど、混迷のスタートとなった1年ですが、チャンスはまだまだ眠っています。ぜひ、ご紹介したことをヒントに大きな金鉱脈を狙っていってください。


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