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お賽銭の両替手数料

「分散」がテーマとなったコロナ禍の初詣。
お賽銭の両替手数料に関する、板宿八幡神社のツイートが興味深い。
そのうちお賽銭も電子マネーになったりするのかしら…

コロナ禍の初詣は「分散」がテーマとなったが、このコラムを書いている12月末、SNS上で展開する板宿八幡神社のツイートが興味深い。
なんでも最近、金融機関の多くが硬貨の枚数によって入金手数料を取るようになったため、例えば1円玉のお賽銭などは多ければ多いほど手数料が嵩み、神社には実入りがなくなってしまうそうな。

確かに調べてみると、三菱UFJ銀行の場合、窓口での円貨両替の手数料は、同行に口座があれば10枚までは無料だが、11枚〜550枚は550円。501枚以上になると500枚ごとに550円かかるという。つまり1円玉1050枚を千円札1枚と50円玉1枚に両替する場合、1100円の手数料がかかってしまうというわけ(素人計算)。

ただでさえコロナ禍で人出が心配される中、神社にとって一番の〝稼ぎ時〟である初詣に向けた叫びには悲痛さが滲む。
そして興味深いのは、そのツイートに対する全国の神社からの返信。
「郵貯はまだ手数料取ってないみたいですよ」
「ウチは郵貯に変えました」
「1円玉が大量にあると、手数料負担がかかるのはもちろん、両替の待ち時間が長くなって参る」
などなど、同じ悩みを抱える神社同士で「お賽銭あるある」なやり取りを展開しているのだ。

さらには元銀行員から
「賽銭をテープでガッチリ固められると洗って乾かしたりしないといけないのでさらに待ち時間が長くなります」
なんてプチ情報もリプライで差し込まれたりして、お賽銭の両替問題はなかなか奥が深いテーマのようだ。

神社などの宗教活動による収入は非課税扱いとなるため、賽銭などの収入はいわゆる「丸儲け」。宗教法人の租税回避行為などの記事を数多く書いてきた私としては、どうも宗教法人の非課税収入を斜めに見ていたのだが、今回このツイートを見てちょこっとだけ意識が変わった気がする。

政府が前のめりでキャッシュレス化を進める中、そのうちお賽銭も電子マネーになったりするのかしら…なんてことも脳裏によぎる今日この頃である。


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著者: 川瀬かおり

記者/税金ライター

社会部を根城とする税金オタクの女性記者。財務省・国税庁を中心に取材活動を展開すること20余年。事件モノを得意とし、裁判所にも日参する。税金ネタをこよなく愛する一方で、税制の隙間や矛盾を見つけては叩きまくるサディスティックな一面も。趣味は夜討ち朝駆けとクラブ通い。

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