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IPO担当者必見!内部統制構築の奥義【第8回】「J-SOX」導入時に社内分裂を起こさないために気を付けること

プロジェクトの全社周知

JSOXは全社プロジェクトとなります。JSOX導入は直接または間接を問わず、社内全メンバーの業務に影響を与える可能性があります。突然業務フロー変更依頼が来たという印象を与えないために、JSOX導入プロジェクトが進行していると事前に周知することが重要です。

また、業務の性質上、社内メンバーへの協力なくしてJSOX導入プロジェクトを前に進めることはできません。

「現在全社プロジェクトであるJSOX導入プロジェクトが進行している」という事実を全社内メンバーが把握している状況を作ることが重要です。

そのためには「JSOX導入プロジェクト開始します」の宣言から始まり、「JSOX導入プロジェクト進行中です」を周知し続けることが必要です。

周知に当たっては、「社内メンバーにどのような対応を行ってもらったか」(協力してもらった内容)、「監査法人からどのようなコメントが届いているか」(問題点の共有)、JSOXプロジェクトに協力頂いている「社内メンバーへ感謝の気持ちを伝える」ことで一体感を醸成できます。

社内メンバーの意見をよく確認する

JSOX導入担当者は監査法人からのコメントに対応し、社内メンバーに業務フローの変更を依頼しなければなりません。JSOX導入担当者個人の努力で対応できる範囲を超えるケースも頻出するため強いストレスがかかります。

特に期限が差し迫っているケースでは冷静な判断ができていない可能性があるため、業務フロー変更依頼時は特に注意しなければなりません。

押し付けにならないように、社内メンバーに「結論」としてではなく「案」として問い合わせを行い、変更案を適用した場合の業務フローの問題点の有無、より良い方法がないかをよく確認することが大切です。

丁寧な対応の積み重ねにより社内メンバーに安心感を持ってもらうことが社内対立、社内分裂を引き起こさないために重要なポイントとなります。

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