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海外人気の波に乗れるか「輸出用清酒製造免許制度」

日本酒業界がなにやら騒がしいと思ったら、4月から清酒製造免許の申請受付がスタートするのだという。
そうか、いよいよ解禁になるのか…!

日本酒の製造には清酒製造免許が必要となるが、日本酒の消費量が減少傾向にある中、供給過多を防ぎ既存の酒蔵を保護する等の観点から、長年、新規の製造免許発行は原則として行われてこなかった。年間6万リットルという最低製造数量基準など厳しい要件が壁となり新規参入を阻んできたのだ。

しかしその一方で、海外における日本食ブームを背景に日本酒人気は上昇傾向にあり、輸出量はこの10年で倍増。
せっかくだから海外人気の波に乗ろうじゃないか!ということで、この度「輸出向け」に限って清酒製造免許の新規発行が許可されることになった。
既存の国内酒蔵への影響を最小限に抑えつつ「日本酒ブランド」の向上を図るための苦肉の策である。

いったん決まると話は早い。
令和2年度税制改正で「輸出用清酒製造免許制度」が新設され、これを受け、今年4月1日から免許の申請の受付けがスタートすることになった。

とはいえ、「輸出向けに限る」なんて、往生際が悪い気がしないでもない。
素人目に見ると、新規参入を阻む壁なんて取っ払ってしまえばいいのに、とつい思ってしまう。
輸出用に限ったところで、逆輸入で日本に出回ることだってあるわけだし…。
でもきっと、そんなことは承知の上での苦肉の策なのだろう。

とにもかくにも、いよいよ新規参入の門戸が一部開かれる。
色んな意味で今後の展開に注目したい。


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著者: 川瀬かおり

記者/税金ライター

社会部を根城とする税金オタクの女性記者。財務省・国税庁を中心に取材活動を展開すること20余年。事件モノを得意とし、裁判所にも日参する。税金ネタをこよなく愛する一方で、税制の隙間や矛盾を見つけては叩きまくるサディスティックな一面も。趣味は夜討ち朝駆けとクラブ通い。

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