みなさま、こんにちは!東京は緊急事態宣言が延び、今なお自粛要請がされています(2021年2月16日現在)。そんな中、今年も確定申告の受付が始まりました。今回は、コロナで例年と異なる点を中心に、確定申告についてお話したいと思います。
去年に引き続き、今年も確定申告の期限が1ヶ月延びました。これにより、税務署の混雑が緩和されると思います。なんとなく後回しにするのはよくないと思いますが、無理のないスケジュールで確定申告を進めることができます。
また、お住まいの地域によっては、「税理士による無料申告相談会」が中止になったところもあります。私の所属する支部も全ての回の相談会(全16回)が中止となりました。開催するかどうか、決める先生方は非常に迷われたと思います。元々、開催するとしても、例年と違ってかなり感染対策をしっかりして行う予定で、相談を受ける人数や一人当たりの時間に制限を設ける予定でした。それでも緊急事態宣言が出ている中で、開催すべきなのか(私は決める立場ではなく、やると決まれば相談員をするつもりでいました)私も考えてみました。不要不急ではないですが、もし高齢な納税者がいらして、万一私が無症状で感染していたら…とか、税理士と納税者の間には、透明な飛沫防止パネルを置いて距離を取るのでリスクは少ないかもしれないけど、納税者どうしが並んでいる間、密にならないか…など。クラスターが発生しないよう努力していても、発生してからでは遅いよなぁ、と。
でも、一方で、毎年この無料相談会で確定申告を仕上げる納税者のみなさまのことを考えると心苦しくもありました。今年は税務署での相談も、事前予約制で、相談は困難かもしれません。税務署の職員の方々も大変だと思います。
おそらく検討に検討を重ね、私の所属する支部は中止を決定しました。決定を聞いたときは正直なところ、ホッとしてしまいました…。ちなみに、相談しないで自分でなんとか確定申告をしてみようとする方が増えたためか、拙著「知りたいことがパッとわかる 青色申告と経費・仕訳・節税がよくわかる本」も例年以上にみなさまにご購入いただいているようです(ちゃっかり宣伝(笑))。少しでも、必要な方の元に届きますように…。
また、私はここ数年、ある企業様にて確定申告セミナーを年に3回ほど行っていましたが、その会社の担当者とも話し合い、今年はセミナーは中止、相談したい人がいれば個別にオンラインで応じる、という形を取ることにしました。今のところ相談は来ていません…(泣)。みんなで話を聞いてからその場で質問をするのと、いきなり個別に、しかもオンラインで質問をするのでは後者はハードル高いのかなと思います。