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税理士が教える飲食店経営のノウハウ ~返済に困った際の注意点(リスケジュール①)~

過去の撤退店舗の借入により金融機関への毎月の返済額が大きい場合には、資金繰りを見直す必要があります。そこで今回は金融機関への返済を一定期間減額するリスケジュールついて説明します。

多店舗展開に失敗したときにはどうなる~飲食店でも黒字倒産!?

都内で海鮮居酒屋を3店舗経営しているjさんは、かつては7店舗経営していましたが、勢いに任せた出店&どんぶり経営が原因で、業績が悪化し不採算店の撤退が続きました。既存の3店舗では利益は確保できているものの、毎月の7店舗分の返済が大きく資金繰りに困っていました。

多店舗展開をしていく中で不採算店舗を閉店した場合には、その店舗にて発生した累積赤字だけでなく、その店舗を作るために調達した借入金の返済についても残りの店舗にて負担しなければなりません。この負担に耐え切れず、黒字倒産に追い込まれる会社があります。黒字倒産とは、文字通り会社に利益が出ている、いわゆる黒字の状態であるにもかかわらず、借入金の返済や取引先への支払いが不能となり倒産してしまうことを言います。会社の決算書を見る限りは利益をあげて黒字を出しています。しかし、会社内の実情は現預金が乏しく決算書の数値とはかけ離れて緊迫した状態にあるのが黒字倒産に陥りやすい会社の典型的なパターンです。

飲食店の場合、黒字倒産が生じるパターンとしては、多店舗展開に失敗し多額の借入を背負っている会社や、税金・社会保険などの滞納が発生している会社に多いです。つまり、会社としては現在のお店で黒字となっていますが、過去の多店舗展開の失敗で背負った債務の返済に資金が追い付かないパターンです。飲食店を経営するためには、お店の食材、人件費、家賃など毎月発生する経費の支払いや新店舗を出店時の保証金などの物件取得費、内装工事、厨房機器の取得などの経費の支払いが発生します。この黒字倒産は残りの店舗数が少ない5店舗未満の会社に特に多いようです。

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