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世界一周から5年経って感じる日本のいいところ5選

3.接客サービス

三点目は接客サービスの質の高さです。
帰国後、すぐに感じたのは人々の対応がとても丁寧ということです。海外にいると、お店で会計をしたときにお釣りを投げて返される、店員同士で談笑しながら接客する(客の顔は全く見ない)、飛行機の客室乗務員がイライラして乗客にきつく当たっているなど、日本ではあまり見られない光景を目にすることがしばしばありました。

日本では日常的に利用するコンビニ、スーパー、公共交通機関など、まずそのような対応はなく、基本的にどの方の対応も丁寧なものと感じます。この接客の質の高さは日本の誇れる点ではないでしょうか。

また公共サービスの質も、他国に比べるととても高い印象です。例えば空港での入国管理や税関手続における対応について、日本ではどこの空港でも礼儀正しく丁寧ですが、海外では不機嫌な税関検査や高圧的なパスポートチェックは日常茶飯事でした。たまに笑顔で接する人に出会うと、むしろ驚くほどです。

話が脱線しますが、中米のある国でファストフード店に入ってオーダーした際、対応した店員がニヤニヤしながら「チャイナ、チャイナ」と呼び掛けてきて、さらには髪の毛やフケがたっぷりと入ったピザが出されたことがあります。こういった差別的な取り扱いには2年間の旅の間、何度も遭遇し、そのたびに不快な思いをさせられました。この辺りは接客サービスというより人種差別、あるいは個人の意識の問題かもしれませんが。

日本では、しばしば愛想のない店員さんに会うことはありますが、とはいえ海外に比べると圧倒的にクオリティは高いと感じます。

4.衛生

四つ目は衛生面です。
新型コロナウィルスが猛威を振るう中、改めて日本の公衆衛生の質の高さが取り上げられる機会が多くなっています。
都市部、郊外問わず道はきれいに清掃され、ごみは落ちていない。定期的に必ずゴミが収集される。また子供から大人まで手洗い、うがいが習慣化されている。こういったことは日本にいると当然のことであり、特別に素晴らしいと感じられることは少ないかもしれません。しかしながら日本から一歩足を踏み出すと、実はレアケースだということが分かります。

パリを訪れる観光客が町に散らばるゴミや犬のフンを見て、理想と現実のギャップにショックを受ける「パリ症候群」という言葉があります。町や国のイメージはともかく、駅や道路などの公共エリアが汚いのは、パリに限らずありふれた光景です。僕が2015年に訪れたナポリではゴミの収集が追い付かず、街中のゴミ箱やゴミ捨て場から様々なゴミが溢れてしまう問題が起こっていました。この時、現地の人たちは顔色一つ変えることなく、道に散らばったごみを踏み超えて歩いていたことを覚えています。

日本の清潔さ、衛生意識の高さは、昔からのものだったようです。明治時代の1878年に日本を旅したイザベラ・バードは、新潟について「町は美しいほどに清潔なので、日光のときと同じように、このよく掃き清められた街路を泥靴で歩くのは気がひけるほどである。」と記しています(「日本奥地紀行」)。

コロナ禍によって一層フォーカスされることとなった日本の清潔さは、感染症対策に有効なだけでなく、街を歩くとさわやかな気分になれるといった生活の質を高める点でも、実は素晴らしいものだと感じます。

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