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世界一周から5年経って感じる日本のいいところ5選

日本のいいところは?と聞かれて、何を思いつくでしょう?昨年からの新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、日本の習慣や生活の大切さが再認識されているようにも感じます。
帰国後5年経った今、改めて日本の良さを考えてみたいと思います。

1.治安

一つ目は治安の良さです。
日本の治安は世界的に有名ですが、実際、他の国と比べてどうなのでしょう?ここでは人口10万人当たりの殺人発生件数を見てみます。

 

〇人口10万人当たりの殺人発生件数

* GLOBAL NOTE「世界の殺人発生率 国別ランキング・推移」をもとに筆者集計 (*1)

GLOBAL NOTEの「世界の殺人発生率 国別ランキング」(2018年)によると、日本の10万人当たり殺人発生件数は0.26件で、159か国・地域中、154位となっています。この順位からは、世界的に見ると日本の殺人事件発生率は極めて低いことが分かります。なお日本よりも順位が低いのは、シンガポール(155位)、バチカン、モナコ、マン島、アンドラ(同率で156位)となっています。

上位を見てみましょう。1位は中米のエルサルバドル(52.02件)、2位はカリブ海のジャマイカ(43.85件)、3位はアフリカ南部に位置するレソト(43.56件)となっています。エルサルバドルの52.02件は、なんと日本の200倍です。
比較的安全なイメージのある主要な欧米諸国を見てみると、アメリカが60位(4.96件)、カナダ94位(1.76件)、ベルギー97位(1.69件)、フィンランド98位(1.63件)と続きます。こちらは日本の8~20倍と、それでもかなり高い数値となっています。
他の国と殺人発生率を比べるだけでも、日本の治安の良さが分かります。帰国して5年経つと治安を意識することは減りますが、これらの数値を見ると、日本の治安の良さは改めて大切なものだと感じます。

2.物価

二つ目は物価の安さです。
昨今、ステルス値上げ、シュリンクフレーションなど実質的なインフレがささやかれています。事実、身の回りにある食品、日用品といった生活必需品に加え、住宅、車、教育費等、幅広く値上げが進んでいるように感じられます。
そうは言っても、日本のインフレ率は主要先進国のなかで極めて低いレベルであり、また工夫次第でいろいろと安く済ませることも出来ます。アツアツのおいしい牛丼を300~400円で食べることができるのは、先進国ではなかなか見られない光景ではないでしょうか。
僕が旅をしていた2014~2016年、アベノミクスの影響を受けて1ドル120円程度の円安が進んでいたこともありますが、オーストラリア、西ヨーロッパ、北米などでは明らかに日本よりも物価が高く、予算繰りに四苦八苦していました。

直感的に物価を把握するのに便利な指標の一つに、ビッグマック指数、スターバックス指数があります。これらには、各国におけるビッグマック、トールラテのUSドル建て価格が記載されています。

 

〇世界のビッグマック価格

* 世界経済のネタ帳「世界のビッグマック価格ランキング」をもとに筆者集計。なお2021年1月時点 (*2)

まずはビッグマック価格ですが、調査対象56カ国中、日本は3.74ドル(330円)で25位となっており、ほぼ中間に位置しています。
最も値段が高いのは、スイスの7.29ドルであり、日本円にすると760円と日本の倍以上です。以下、2位スウェーデン(6.37ドル/665円)、3位ノルウェー(6.09ドル/635円)と続き、4位にアメリカ(5.66ドル/590円)がランクインしています。

日本と同じアジア圏では、シンガポールが13位(4.43ドル/462円)、タイが14位(4.25ドル/443円)、韓国が16位(4.10ドル/428円)となっており、この3カ国では日本よりも高いことが分かります。

続いてスターバックス指数のトールラテ価格を見てみます。

 

〇世界のスターバックス トールラテ価格

* finder「THE STURBUCKS INDEX 2019」をもとに筆者集計 (*3)

日本のトールラテ価格は3.79ドルで、調査対象の76カ国中、36位にランクインしており、ビッグマック価格同様、中位となっています。
上位を見てみると、1位デンマーク(6.05ドル)、2位スイス(5.94ドル)、3位フィンランド(5.40ドル)とヨーロッパの国がランクインしています。
アジア圏に関しては中国が26位(4.08ドル)、韓国が32位(3.88ドル)、台湾が34位(3.85ドル)となっており、これらの3カ国が日本よりも上位となっています。

物価を比較するにあたり、ビッグマック価格、トールラテ価格いずれも簡便的な物差しではありますが、それでもグローバル企業における商品価格を一つの基準とした場合、日本の物価水準は中程度という事実は、感覚的に理解できるところです。

これらの指標からは、物価が安いというのは言い過ぎかもしれません。ただ日本の場合は製品・サービスのクオリティ、バラエティともに高いレベルにあります。それを加味すると、外国人旅行者が日本の物価は安い!というのも頷けるところですし、消費者目線からすると、物価が安く、かつ安定しているのは非常に助かる点ではないでしょうか。

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