監査法人の人材シリーズ、第4回は2021年11月に公表された「監査品質に関する報告書 2021」をもとに、EY新日本有限責任監査法人における人材の考え方や施策を見ていきます。

人材に関するAudit Quality Outlook

EY新日本有限責任監査法人(以下EY新日本)の「監査品質に関する報告書 2021」(*1)では、冒頭に監査品質に関連する各種の指標が開示されています。まずは人材に関連する指標を確認します。

  • ・平均研修受講時間数 72時間
  • ・研修に関するアンケート結果

講師満足度 4.2ポイント

行動変容  4.2ポイント

EY新日本が人材育成において重視している研修に関し、2021年度の平均研修時間数は72時間となり、前期の67時間から5時間増加(+7%)となっています。また受講した研修に関するアンケート結果は講師に対する満足度、行動変容ともに4.2ポイント(5.0点満点)となり、前期の4.1ポイントおよび4.0ポイントから改善しています。

 

  • ・人材交流(出向・異動)

出向者数 112名

異動者数 185名

同じく人材育成において重要な要素と位置付けられている人材交流について、出向者数は112名、法人内異動者数は185名となっています。時点はズレますが、2021年6月末時点の構成員5,686名のうち約5%が対象となっていることになります。

 

  • ・女性パートナー比率 7.7%
  • ・女性管理職比率(クライアントサービス職(ライン部門)) 17.2%

D&Iに関する指標としてパートナー及び管理職に占める女性比率が開示されており、それぞれ7.7%、17.2%となっています。前期は7.9%、14.2%であり、パートナー比率は△0.2ポイントと微減、管理職比率は+3.0ポイントと大きく増加しています。なお政府が目指している女性管理職比率30%程度(*2)という数値とは大きな差があります。

 

  • ・デジタル人材認定者 785名

Assurance4.0に向けたデジタルリテラシー向上に関連する指標としてデジタル人材認定者数が挙げられており、2021年度においては785名が社内における認定者となっています。これは2021年6月末時点の構成員5,686名のうち、約14%に相当します。