商品の分解例と新しい発想

1.  ペットボトルのお茶

これから暑くなる季節に手放せないペットボトル飲料。
冷えたお茶などは最高です。
そのペットボトルのお茶を分解してみると、どうなるか。
ざっと以下のような表になります。

お気づきだと思いますが、①の機能、②の容器は“ペットボトル飲料”である限り、変えることができません。(変えてしまうともはや別の商品です)

となると残りは、③から⑥です。
実際よくコンビニエンスストアなどで見かけるのが④の付随機能。
シールなどにQRコードやURLなどが記載され、SNSに登録すると何かが当たるといったものがあります。

これ以上は出てこないのかなと思っていたところへ登場したのが、⑥をアレンジした、
い・ろ・は・す 天然水のラベルレスです。
環境に配慮した見事な着想です。

「い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス」
https://www.i-lohas.jp/products/labelless/

もちろん、まったく新しい商品というわけではありませんが、このアレンジによって環境配慮という観点で他の商品との差別化が明確になっています。

 

2. 筆記具

2つめの例は筆記具。
筆記具をざっと分解すると次のようになります。

6つの要素のうち、まだアレンジの可能性を残しているのが④の付随機能です。
例えば、書いた文字を消せるボールペン。1つの商品カテゴリーになっています。

「こすると消えるフリクション」/PILOT
https://www.frixion.jp/

最近のヒット商品であれば、コクヨの「しゅくだいやる気ペン」。
そのコンセプトは、これまでの筆記具の役割を大きく超え、家庭学習の習慣化をサポートするという驚きの発想が形になっています。

「しゅくだいやる気ペン」/コクヨ株式会社
https://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/yarukipen/

 

3. 鉄道

3つめは、生活用品ではありませんが、私たちにとって身近な乗り物である鉄道です。

※③形態:鉄道には形態の定義がありません。

先の2つよりもさらにアレンジの可能性が狭そうですが、そんな中で画期的な切り口で登場したのが、近畿日本鉄道の「ひのとり」です。

「ひのとり」/近畿日本鉄道
https://www.kintetsu.co.jp/senden/hinotori/

鉄道利用がもたらす効果である「移動時間」を、単に過ごすためだけのものから、「くつろぎ」というコンセプトを取り入れ、大きな話題を呼びました。

 

以上、商品の要素分解について3つの例を交えながらご紹介しました。
上述したとおり、これまでになかった商品を生み出すことは極めて大変です。
(もちろん、可能性は0ではないと思いますが)
短期的に利益を創出したいとお考えであれば、今ある商品を分解することを試みてください。
高い可能性で、大きなチャンスを見出すことができるはずです。
ぜひ、ポストコロナ時代に向け、新たな利益構築を狙ってください。


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