前回の連載では、日本各地に「惣」に由来する地名があることをご紹介しました。例えば、「惣社」という町域名は、千葉県市原市、長野県松本市、大阪府藤井寺市、福岡県京都郡みやこ町にそれぞれ存在するのですが、地元以外の方にとっては、少々ややこしい気もしなくはありません。さて、今回は、重複する地名を冠することから、紛らわしい名称となっている税務署名をご紹介します。
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「草津」はどこ?
冒頭の「惣社」に限らず、日本各地に同名の地名が存在するケースは多々あります。
例えば、読者の皆さんは、「草津」という地名を聞いてどこを思い浮かべるでしょうか?関東の方は群馬県の有名温泉地を、関西の方は滋賀県草津市をそれぞれ想起されたのではないでしょうか。
このように、「草津」は、群馬県と滋賀県に同名地域があるわけですが、「草津税務署」は滋賀県草津市に存在します。群馬県の草津温泉を管轄するのは、中之条税務署なのですが、納税者にとっては紛らわしい税務署名の1つといえるかもしれません。