■年内にやっておきたい4つの準備
年明けの確定申告をスムーズに進めたいなら、次の4つの準備を年内にしておくとよいでしょう。
- ●申告が必要かどうかを検討しておく
「副業って20万円以上だと申告必要なんだよね?」
「今年、子どもの歯列矯正でたくさんお金を使ったから医療費控除できるかも」
このように多くの方は年内、「何となく必要そう」と感じるにとどまります。「正月休みが終わってから計算してもいいですよ」と言いたいところですが、年内にはっきりさせておいた方がベターです。実際、休みが終わって仕事が始まると、この計算は後回しになってしまいます。
「どれくらい収入があって費用がかかったのか」「医療費でどれくらいお金を払ったか」は、年が明ける前からコツコツと計算し、検討しておいたほうがいいでしょう。
- ●請求書や領収書を整理し、入力しておく
「確定申告時期になってから請求書や領収書を整理して入力する」は、個人事業主によくある現象です。
「まだまだ先、と思っていたらアッという間にやってくる」のが個人の確定申告です。わかっちゃいるけどやめられず、いつもギリギリになって処理してしまいます。
請求書や領収書の整理・入力なんて、1日では終わりません。今この瞬間から始めましょう。「カンペキを目指さない」のがポイントです。
「5分だけ整理する」
「5行だけ、5枚だけでいいから手をつける」
と思いっきりハードルを下げて、少しずつ手をつけていきます。これを習慣にできたら「あれ、今年の確定申告はなんかラク…」と感じるかもしれません。
- ●各種証明書を確認する
次の控除は、支払った証明や年末残高の証明が必要です。
- ・社会保険料控除(国民年金、国民年金基金)
- ・小規模企業共済等掛金控除
- ・生命保険料控除
- ・地震保険料控除
- ・雑損控除
- ・寄附金控除
- ・住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)
年末調整があれば、12月中に確認し会社に提出もしていることでしょう。けれど、確定申告だけの人は、この証明書関連はうっかりしがちです。提出しようと思った段階で証明書がないことに気づいたら、関連団体に問い合わせしなくてはなりません。
証明書が届くのには数日かかります。できれば今のうちに確認しておきましょう。
- ●e-taxを考えているなら手続きしておく
コロナ禍以降、紙での申告をe-tax(電子申告)に切り替える人が増えました。e-Taxに次のようなメリットがあるからです。
- ・交通費や郵便代、紙代といったコストがかからない
- ・24時間申告できる
- ・一歩も外に出なくていい
- ・紛失する可能性が低い
しかし一つだけ、デメリットがあります。それは、「事前に準備が必要だ」という点です。
e-taxを行うには、2つの方法があります。1つはID・パスワード方式、もう1つはマイナンバー方式です。
ID・パスワードは、身分証を持って直接税務署で発行してもらわなくてはなりません。マイナンバー方式ではマイナンバーカードを使いますが、市区町村の窓口で発行してもらう必要があります。いずれで行うにしても、思い立ったらすぐにできるわけではないのです。
年明けに準備しても間に合いますが、新年は何かと気ぜわしいものです。できることなら年内に準備しておきましょう。



