■ 期間の違い
一般市場とTPMの上場プロセスにおける一番の違いは、上場までに必要な「期間」ではないでしょうか。
例えば、上場準備期間で見てみると、一般市場の場合は上場前2年間(2期分)の監査報告書が必要ですし、経営管理体制整備後の1年間の運用期間も必要ですので、上場準備完了までには最短で3年、通常であれば4~5年の上場準備期間が必要となります。一方TPMの場合は、監査報告書は1年分でいいですし、必要とされる経営管理体制も緩やかですので、上場準備期間は通常1年半から2年程度と一般市場と比較して大幅に短い期間ですみます。
また、上場審査からのプロセスも、一般市場の場合は「主幹事証券による審査」が約6カ月、その後「証券取引所による審査」が約3カ月と、二段階の審査で合計9カ月強の期間が必要なのに対し、TPMの場合はJ-Adviserによる審査だけなので早ければ3カ月程度で完了します。