■ 求められる水準の違い
一般市場とTPMでは、社内管理体制や決算・開示体制の構築に係る要求水準(レベル感)も大幅に異なってきます。
現状、IPO(新規上場)のうち約8割がマザーズですが、「上場はしたいけど、マザーズは少しハードルが高いんだよね。」「社内体制の整備に時間がかかっていて、マザーズ上場はいつになるかわからないよ。」という話もお聞きします。
マザーズ等の一般市場への上場を目指す場合には、社内管理体制や決算・開示体制の構築はもとより、事業計画や予算統制などにおいても厳しい目で運用状況や精度がチェックされます。これが上場のハードルの高さにつながっています。
一般市場においては形式基準(数値基準)が設けられていることもありますが、下記の比較表にあるように、社内管理体制や決算・開示体制の構築に係る要求水準の高さも、「一般市場は上場のハードルが高い」と言われる理由のひとつなのではないでしょうか。
TPM市場では上場までに必要となる社内管理体制や決算・開示体制の構築の基準が緩やかであることが、下記の比較表からご理解いただけると思います。
出典)株式会社日本M&AセンターHPより引用