当選しやすい証券会社を選ぶための比較ポイント

繰り返しになりますが、IPO投資では、新規公開株式を購入するために抽選に当選しなければなりません。ここからは、少しでも当選しやすい証券会社を選ぶポイントをご紹介します。

・IPOの取扱実績を確認する

各証券会社がこれまで取り扱ってきたIPOの企業数を比較してみます。取扱実績が多いと、今後もその証券会社を通して抽選に参加できるチャンスが多くなることが期待できます。

また、主幹事証券会社としての取扱実績にも注目します。主幹事として関わったということは、その証券会社への株式の割当数量が多かったと考えられるためです。

・口座開設数を確認する

証券会社の口座開設数を比較してみます。口座開設数が多いと、抽選に参加する投資家が多くなり、当選確率が下がる可能性があるからです。

・抽選方法を確認する

抽選にはいくつかの方法があり、証券会社によっても異なります。主な抽選方法には、次のようなものがあります。

1. 完全平等抽選

投資家の保有している資金などに関係なく、一人一票で抽選が行われる方法です。投資の初心者におすすめの方法と言えるでしょう。ネット証券は、完全平等抽選を採用している会社が多い傾向があります。

2.優遇抽選

証券会社との取引実績や資産残高などによって、当選確率が上がる抽選方法です。証券会社に口座を持っていれば、このような優遇制度があるのかを確認してみるとよいでしょう。

3.店頭配分

抽選ではなく、店舗を持つ証券会社と取引のある投資家に対して配分される、店頭配分もあります。店頭配分では、投資家の資金力や取引実績などを考慮して、証券会社の裁量で株式を配分します。リアルの店舗を持つ証券会社では、店頭配分に多くを割り当てている会社もあります。また、店舗がないネット証券では店頭配分は行われません。