今年も残すところ約1ヵ月(自分で書いていて怖い…)。そろそろ駆け込みでふるさと納税をする方も多いと思います。でも、ふるさと納税を12月のイベントにしないで、普段の生活に取り入れるのもなかなかいいものですよ。

ふるさと納税を12月のイベントにしている家庭も多いと思います。

でも本来、ふるさと納税は何月にしてもいいのです。

特別なものではく、普段の生活をちょっと豊かにするために、ふるさと納税をしてみてはいかがでしょうか。

そもそも「ふるさと納税」とは?

ふるさと納税は2008年5月に始まりました。

「納税」とありますが、納税ではなく「寄付」です。

地方と大都市との税収格差の是正、人口が減少している地域の税収減少への対応などを目的とした寄付金制度の1つです。

自分の住む市区町村へ納める住民税のうち、一定額(おおよそ住民税の2割程度)まで好きな自治体へ寄付をすると、その金額(正確には2,000円を差し引いた金額)が所得税・住民税から引かれます。

納税額は減りますが、寄付をするので支出の金額は変わりません(むしろ2,000円多い)。

でも、寄付によって返礼品をもらえることが多いので、人気があります。

控除を受けるためには、寄付した自治体に直接申請する「ワンストップ特例制度」か、確定申告をする必要があります。

ワンストップ特例制度は、その年の寄付先が5自治団体までならできます。

6自治団体以上に寄付した場合には、確定申告をすることになります。

事業をしているなど確定申告をする場合は、必ずふるさと納税も確定申告で控除を受けます。

12月までに寄付をした分がその年の控除の対象になるため、12月に慌てて駆け込みでふるさと納税をする人がとても多いです。

私の顧問先様でも、多くの方が、12月30日や31日に寄付をしています。

寄付金受領書の受領日が12月25日だと「お、早くふるさと納税したんだな」と思うくらいです(笑)。

ふるさと納税は1年を通して、日用品を選ぶのがお勧め

でももちろん、ふるさと納税は1月からスタートしていいのです。

1月から少しずつ寄付をして、12月には上限額までの残りを少し寄付すれば、控除はしっかり受けられます。

1年を通じて必要なものを返礼品に選べば、昨今の物価高の対策にもなります。

また、12月になるとふるさと納税をする人が増えるためか、人気商品はなくなることも多いですし、届くまでに相当な日数を要すこともあります。

12月下旬は大掃除や新年の準備など、なにかと時間に追われ、ゆっくり吟味できずに妥協して決めてしまいがち。

そんなに必要でないものを「ふるさと納税しないともったいないから」ととりあえず選んでしまう可能性も高いです。

そうならないためにも、返礼品を日々の生活に取り入れ、欲しいなと思ったときに寄付するのがお勧めです。

かくいう私も、以前は12月にウキウキしながら、カニだの牛肉だのを返礼品に選んで寄付をしていました。

でもそうすると、冷凍庫がいっぱいになってしまいます。

届いた頃だけ、連日、食卓にカニや牛肉が続きます。

もし冷凍庫がいっぱいでなければ、「クリスマスまで凍らせておこう」とか、「これはお正月に食べよう」と保存しておけるのに、入りきらないから今日か明日食べないと!という状況になってしまいます。

そこで最近の我が家では、トイレットペーパーや箱入りのティッシュペーパー、醤油やみりん、油、そしてお米などを返礼品に選んで、定期的に寄付するようになりました。

減ってきたら、次また寄付をする、という感じです。

トイレットペーパーやティッシュペーパー、お米などは、普段の買い物で重たいものを買わずに済むので快適です。

その土地の特産物である醤油やみりんはとてもおいしく、日常の食卓が楽しみになり、リピートすることも多いです。