売り方が新しいパターン
次に「売り方が新しい」パターンの説明をします。
「売り方」というのは、お客さんへの届け方が新しいというパターンです。
事業再構築指針の類型では「業態転換」というパターンに該当します(第1回や3回でも書いた通り、どの類型に当てはまるかは覚える必要はありません)。
例えば、居酒屋店が店舗で料理を提供していたところ、コロナによってニーズの高まったデリバリーにより料理を提供する場合や、店舗で紳士服を販売していたところ、インターネットでの販売を始めるような場合です。
これらはお客さんへの届け方が新しいため、「売り方が新しい」パターンに該当します。
「売り物が新しい」パターンだけでなく、「売り方が新しい」パターンでも、事業再構築補助金を獲得するための重要なポイントである「コロナ前にはやっていなかった新しい取り組みである」を満たすことができるということです。
売り方が新しいパターンの注意点
そして、「売り方が新しい」パターンにも注意点があります。
それは、既存設備の撤去がなければならないということです。
居酒屋のデリバリーであれば、既存の客席をいくつか撤去して、そこにデリバリー用のカウンターを作るだとか、紳士服店であれば既存の店舗を縮小して、そこにインターネット販売用の在庫棚を設置するなど、何らかの設備撤去が必要ということです。
料理教室やヨガ教室などの教室系の事業の場合は、コロナによって対面での教室からオンライン教室に進出する事業再構築もあると思います。
この場合も「売り方が新しい」パターンに該当しますが、そうであれば、例えば対面教室のスペースを少し撤去して、そこに配信機材を設置する必要があるということです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は「事業再構築補助金を獲得するために特に重要な4つのポイント」の中から、最も重要な「コロナ前にはやっていなかった新しい取り組みである」について説明いたしました。
第5回目となる次回は、「事業再構築補助金を獲得するために特に重要な4つのポイント」の最後、「認定支援機関と共同で申請する」の説明のほか、事業再構築補助金の申請から受給までの流れについて紹介していく予定です。
楽しみにお待ち下さい!
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