ホテル×サブスク

長引くデフレ経済、その悪化に追い討ちをかけたコロナ禍で大いに存在感を見せつけたのがサブスクリプション。

今や映画、音楽に始まり、あらゆる分野に波及しています。

そして、レベニューシェアなど特有の収益モデルを持つホテル業界にもその姿を現しはじめました。

旅のサブスク(株式会社 KabuK Style)

https://www.hafh.com/

月額9800円(現在は初月70%オフのキャンペーン中)で、毎月付与されるコインを使って全国にある魅力的なホテルや旅館に宿泊できるという驚愕のサービスです。

ADDress(株式会社アドレス)

https://address.love/

月額4.4万円で1カ月あたり最大14日間、全国各地にあるリノベーション済の家に住むことができるという魅力的なサービスです。

ホテルではありませんが、宿泊という視点から見た場合、ビジネスホテルと同じ土俵にあることは明らかです。

サブスクリプションにもプラス面とマイナス面があります。

会計面では、契約の期間次第では負債、つまり前受金に計上されるため、損益上ではマイナスになる可能性がある一方、C/F上では確実にプラスになるという性質を持ちます。

一方、ビジネス上においては、事業計画や売上見通しの立てやすさ、再投資資金のより短期的な確保というメリットを持っており、会計・ビジネスともにプラス要素が目立つマネタイズ戦略の1つです。

ただ、サブスクリプションがビジネス環境全体にもたらす影響も忘れてはいけません。

寡占化、巨大化、そして市場の単純化です。

サブスクリプションは、見方を変えれば商品やサービスのパッケージ化です。

結果、個別の商品・サービス自体の特徴や、提供する個別企業の特色が薄れやすく、価格や手軽さなどよりわかりやすい指標によって競争が激化するという負の側面も持ち合わせています(一度導入され、展開、浸透してしまうと旧来の類型には戻らない特性も)。

まとめ

2023年がいよいよスタートしました。

4月にはデジタル給与の解禁、5月には所有者不明土地に関する関連法規の見直し、そして10月にはインボイス制度のスタートなど、ビジネス、会計いずれにも少なくない影響を与える変化が目白押しです。

こうした変化によって変貌するのは、表面的な売上や利益だけではありません。

ご紹介した通り、収益構造そのものの見直しにまで迫ってきます。

無論、これまでの形態を変えることはリスクではありますが、同時に新しいビジネスチャンスが誕生する余白でもあります。

ぜひ、ビジネス上の影響のみならず、会計上の変容も視野に入れつつ、変化の間にある新たな一手を探索してみてください。

新しい1年が飛躍の年になる可能性は充分です。


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