現在、確定申告手続きの一部についてはスマホ(iPhone)でも可能です。iPhoneのカメラで源泉徴収票を撮影すると項目が自動入力されるので、時短できます。この記事では、iPhoneでの確定申告のやり方について解説していきます。
この記事の目次
スマホ(iPhone)で確定申告をする方法
スマホ(iPhone)を使った確定申告は2019年からできるようになりました。
令和3年度分の確定申告では、スマホでのe-Tax操作の簡略化や、マイナポータル連携による控除証明等の取得、スマホカメラで撮影した写真データからの自動入力などにも対応してきています。
今後も、スマホ(iPhone)を使ってできることは増えていくことが予定されています。
スマホ(iPhone)で確定申告ができる人
スマホで確定申告をする場合、まずは国税庁のホームページにアクセスします。
スマホで確定申告ができるのは、確定申告を行う年の前年にあたる1月1日〜12月31日の所得が給与所得(年末調整済1カ所、年末調整未済、2カ所以上に対応)公的年金等、その他雑所得、一時所得のみです。
また、令和5年1月から青色申告決算書・収支内訳書がスマホで作成可能となりました。
そのため、青色申告・白色申告を行っている個人事業主の方もスマホを利用した確定申告ができるようになっています。
スマホ(iPhone)で確定申告の対象となる所得
スマホで確定申告の対象となるのは、給与所得、雑所得、一時所得、特定口座年間取引報告書(上場株式等の譲渡所得等・配当所得等)、上場株式等の譲渡損失額(前年度繰越分)だけです。
それ以外の所得については、スマホで対象となる所得とはならないので注意してください。
スマホ(iPhone)で対象となる控除
スマホで確定申告をする場合に対象となる控除は、全ての所得控除と政党等寄附金等特別控除、災害減免額という2つの税額控除のみです。
それ以外の控除については、スマホで対象となる控除とはならないので注意してください。
スマホ(iPhone)で確定申告書を作成する手順
スマホ(iPhone)で確定申告書を作成する場合には、次のような手順で進めていきます。
マイナンバーカードを持っている場合、マイナンバーカードを使って確定申告(マイナンバーカード方式)を行います。
一方、税務署でID・パスワードを取得している場合、IDとパスワードで確定申告を行います。
現在、いずれも持っていない場合には、ID・パスワードを取得することですぐにスマホ(iPhone)で確定申告を行えるようにすることも可能です。
即日で取得することもできます。
以下では、スマホ(iPhone)で確定申告をする場合の手順を、順を追って説明していきます。
1. 申告内容に関する質問に回答
申告書作成前の操作として、申告内容に関する質問に回答していきます。
スマホ(iPhone)のウェブブラウザであるSafariから、国税庁ホームページへアクセスし、確定申告書等の作成のバナーをクリックします。
その後、以下の図のように、順を追って確定申告書の作成前に申告内容に関する質問に答えていきます。
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2. マイナンバーカードか利用者識別番号・パスワードでログイン
次に、マイナンバーカード、もしくは税務署から発行されたID・パスワードを使って、ログインを行います。
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3. 必要情報の入力
ログイン後、基本情報を登録している場合には、内容を確認して変更がある場合は編集を行っていきます。
基本情報が登録されていない場合には、「必須」項目をすべて入力していきます。
変更か入力を終え、送信されたのを確認したら、申告書の控えを保存します。
(引用元:https://www.nta.go.jp/about/organization/fukuoka/topics/kakushin_manual/pdf/02.pdf)