飲食業界は非常に競争が激しく人手不足も深刻のため、経営資源に乏しい小規模飲食店の廃業件数が増えてきています。この問題を解決する方法としてM&Aが近年、注目されています。
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M&Aとは!?
都内で居酒屋を2店舗経営としているCさんは、自身が高齢になってきているにもかかわらず、今後の会社の経営を任せられる人間が社内に育っていないため、廃業も視野に入れて悩んでいました。
近年、外食業界のM&Aを取り巻く環境も変わり、1~2店舗の小規模な飲食店であってもM&Aができる環境になってきております。これにより、後継者問題に悩む経営者や飲食店を起業する経営者にとっては、M&Aが経営戦略としての出口になってきております。
M&Aとは、会社の経営権や店舗ブランド、資産、負債、従業員などの全てがその対象になり、会社や店舗ごと全てを引き継ぎます。これに対し、従来から店舗を譲渡する際によく利用されてきた居抜きはこれまで会社が使っていた店舗設備のみを引き渡す手法です。M&Aと居抜きの大きな違いは、会社の中身を引き継げるかどうかです。居抜きは店舗設備のみの譲渡になるため譲渡価格も低いですが、M&Aではこれまでの会社や店舗の業績をベースに価格を算定するため、金額も居抜きに比べて高くなります。