お店を改善するには、赤字を出さず、目標利益を残すために売上がいくら必要なのかを押さえておく必要があります。その際に活用できるのが損益分岐点の算出です。

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損益分岐点の売上高を確認しよう

都内で居酒屋を3店舗経営としているEさんは、現場の社員へ赤字にならないための売上金額と目標利益を残すための売上金額を伝えて、お店の改善を進めたいと考えていますが、その計算方法が分からず悩んでいました。

お店を改善していく場合に押さえておかなければならないのが、損益分岐点の売上高です。

飲食店の場合、損益分岐点の売上高は、「固定費(販売費及び – 般管理費)÷ 粗利率」で計算できます。

アルバイトの人件費については、一部変動費と捉えることができますが、算出が困難になるので、変動費は食材・ドリンクの売上原価のみとし、それ以外の経費は固定費と捉えて、損益分岐点の売上高を計算した方がよいでしょう。

また、損益分岐点の売上高を計算するときは、お店と会社/個人の2つを計算しましょう。

1店舗のみを経営している会社/個人では、決算書から損益分岐点の売上高を計算することができますが、決算書の固定費(販売費及び – 般管理費)には本部費が含まれているため、ここで計算できるのは会社/個人の損益分岐点の売上高になります。

お店の損益分岐点の売上高を算出するときは、本部費を除いて計算しましょう。