【旅のメリット5 無駄なものを減らせる】

旅に出るとき、重い荷物は避けたいもの。特に長期の旅ではいかに身軽にできるかが快適な旅をするポイントになります。極力荷物を減らし、最低限の持ち物、設備の中でどうやりくりしていくか。例えば僕たちは自炊することが多かったのですが、宿泊したほとんどの安宿には炊飯器などありません。そこで、インターネットで鍋やフライパンでお米を炊く方法を調べ、持参したお米を調理していました。
旅に出ると、本当に必要なものと無くても生活できるものがはっきりと見えてくるので、不要なものを見直すきっかけになるかもしれません。
【旅のメリット6 食べ物の好き嫌いが少なくなる】

グルメも旅の楽しみのひとつですが、長期旅行ではそうはいきません。いかに節約するかが重要だったり、地域によってはそもそも選べるほどの種類がなかったり。こういった状況ではあれが嫌い、これも嫌いなどという余裕はなく、予算内で手に入るものをいかにおいしく味わえるかがポイントです。
例えば、中央アジアでは肉と言えば羊。獣臭い肉はあまり得意ではないのですが、ほぼ毎日羊料理を無理やり楽しんでいました。慣れてしまえばこっちのもので、特にウズベキスタンで食べたシャシリク(羊肉ミンチの串焼き)は、いまだに思い出すだけでよだれが垂れてくるほど。
しかしながら、1カ月もすると自分の体臭が変わり、現地の方の体臭に似てきたのには驚きました…
続いて、長期の旅をする上では避けて通れない、デメリット=失うものを挙げてみます。
【旅のデメリット1 年齢とキャリア】

長期で旅をし、その後に日本で働くことを考えた場合、ネックとなるのが年齢。新卒一括採用の傾向が強い日本の会社では、通常の転職活動でも若い方が好まれるのが一般的。ましてや数年間海外を旅していた、などと言うと門前払いされることもしばしばです。
職種や経歴によっては決してマイナスとは言い切れませんが、やはり日本の多くの会社では社会人のブランク期間や年齢を重視していますので、ここは大きなデメリットと言えるでしょう。
【旅のデメリット2 日本人としての常識がなくなる】

海外を長く旅していると、少しずつ日本人としての常識や感覚といったものが薄れていきます。それ自体、必ずしも悪いことではないと思いますが、日本に帰って生活すると少し厄介です。
例えば首都圏の通勤ラッシュ。あまりの人の多さに驚き、帰国して最初の1カ月はなかなか電車に乗り込めませんでした。また渋谷のスクランブル交差点なども人が多すぎて目が回ってしまい、すぐにクタクタになってしまうのは困ったものでした。
【旅のデメリット3 お金がかかる】

デメリットとは少し違いますが、長期の旅にはどうしてもお金がかかります。ワンワールドの世界一周チケットを使って移動費を抑えたり、ドミトリー(相部屋)に宿泊したりと、いろいろと出費を抑える方法はあります。それでもまとまった額が必要であることは否定できません。中には日本人旅行者のガイドのようなことをしたり、自分のようにライターの仕事を探したり、という人もいますが、いずれにせよかなりの出費は覚悟しなければなりません。

旅によって得られるメリットやデメリットをまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?数の上では、随分とデメリットが少ないなぁと感じられるかもしれません。一般的には、仕事を失い、また貯えもなくなるのは非常に大きなデメリットだと思うでしょうが、振り返ってみるとやはりプラスのことが多いように感じます。少なくとも現時点では、夫婦ともに「やって良かった!」というのが正直なところです。
言うまでもありませんが、ここで書いたのは自分の個人的な経験に基づくものに過ぎず、どういった経験をするかは十人十色。スタイルによって得られるものは変わってくると思いますが、一例としてまとめてみました。
次回は旅の経験に基づき、その後のキャリアや就職活動について書いてみたいと思います。




