年金の受給額を増額する方法とは?

この章では年金の受給額を増額する方法について解説します。

厚生年金への加入

厚生年金を受け取ることによって、年金額は大幅に増加します。

例えば、パートタイムで扶養内で働いている場合、勤務時間を増やして社会保険に加入することで、給料だけでなく受け取れる年金額も増えることがあります。

社会保険料は「労使折半」であり、企業が半分を負担してくれることも大きなメリットです。

繰り下げ受給

年金を受け取るタイミングを遅らせることで、年金額を増やすことができます。

この方法を老齢年金の繰り下げ受給と呼びます。

通常、65歳から年金をもらうことができますが、受給を70歳まで待つと、年金額が42%増加します。

付加年金への加入

国民年金の第1号被保険者向けには、「付加年金」という制度があります。

この制度では、月額400円の追加保険料を支払うと、老齢基礎年金に「200円×付加保険料納付月数」の金額が追加されて支給されます。

例えば、この制度を30年間利用した場合、200円×360カ月=7万2,000円が老齢基礎年金に追加されます。

これは生涯を通じて受け取ることができます。

支払った追加保険料は400円×360カ月=14万4,000円なので、2年で元が取れる計算になります。

デメリットとしては、付加年金は物価上昇に対応していないため、インフレが起きると実質的な受け取り額が少なくなることです。

しかし、それでも付加年金のメリットは大きいと言えるでしょう。

まとめ

国民年金は、老齢基礎年金だけでなく遺族基礎年金や障害基礎年金など、セーフティーネットとしての役割も果たしています。

しかし、未納期間があると年金を利用することができない場合があります。

年金に頼る支援がない状態で、何らかの理由で働けなくなると収入が大幅に減少し、自身や家族の生活が困難になるリスクがあります。

そのため、未納期間が生じないように、免除制度を活用することが重要です。

老後の資金が不足している場合は、付加年金などで年金額を増やす追加加入を検討することもおすすめです。


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