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税理士に頼む? 自分でする? 確定申告を依頼するメリット

自営業をはじめてまず悩むのが、税理士を頼むかどうか。今回は、税理士を頼むメリットについて考えてみたい。

■入力の手間が省ける

確定申告には、正確な帳簿作りが必要不可欠だ。正確な帳簿があってはじめて、正確な申告書を作ることができる。この帳簿作りは、実際は、請求書や領収書を手元に置いて、会計ソフトにデータを入力していく作業がメーンだ。つまり、悩みどころは「この作業を自分でやるかどうか」ということ。

大きな会社なら、経理部があるので、データ入力を自分で行う必要はないが、個人事業主の場合は、なんでも一人でやらなくてはならない。一番大切な「稼ぐ」仕事をこなしながら、同時にバックオフィスの仕事もしなければならないのである。

ただ、稼ぎに直結することに時間を使いたいという希望も高い。そんなとき「請求書、領収書を税理士に丸投げできたら」という思いが働くのではないだろうか。税理士に頼めば、日々の入力作業に手間を取られず、確定申告の時期になって焦る必要もない。

税理士をしていると、確定申告の締め切り間際になって、領収書集めに苦労している事業主を多く見かける。たしかに、税理士に頼むとお金がかかる。しかし、税理士への支払い以上に浮いた時間を使って稼げるのであれば、これが一番ではないだろうか。

たとえば、経理スタッフを雇うとしよう。人手不足のいま、人を雇うのは大変なコストアップ要因だし、人に指示出しをして労務管理をするのは、大変な気苦労が伴う。そんなことを考えると、妥当な料金でサービス提供してくれる税理士を探して頼んでみるというのは、十分価値ある選択ではないだろうか。

■正確な確定申告書を作れる

税理士に依頼すると、正確で安心できる申告書ができあがる。経理処理をしていると、どの勘定科目で処理すべきか迷うことがある。給料の一部として支払う通勤費を、給与にすべきか旅費交通費にすべきか、あるいは、車のガソリン代を旅費交通費にすべきか車両費にすべきかなど、これらは多くの事業主が悩む部分だ。

すぐに分かる場合は自分で処理することができるが、そうでない場合は、間違った勘定科目で処理してしまうことも多い。正しく処理されていれば、信用力の高い申告書となり、税務署の見る目もおのずと違ってくることも少なくない。また、消費税法上の課税取引なのか、非課税取引なのかの判断も、税の正しい知識がないと、間違った処理をしてしまいがちだ。税理士に頼んだ場合は、こうした間違いもなくなるはずである。

■税務の特例などを活用して節税することも

税法は、毎年頻繁にその内容が変わるため、毎年の変更をフォローするためには、大変な時間と努力が必要になる。その点、税理士はこの道のプロ。税理士に依頼すれば、最新の税務情報や節税対策を、見落とすことなく追いかけることが可能である。

税法上の特例を使った節税策の実施も、十分期待できる。自分でやると、税金の計算を間違えてしまうばかりでなく、実は使える節税策を使い損なうといった事態も考えられる。

■おわりに

とはいえ、税理士に頼んでも、その費用がかさんでコスト倒れになってしまっては本末転倒だ。いまは、税理士業界も価格競争の時代なので、クラウドソーシングで安く提供してくれる税理士を見つけることも可能だ。相性などもあるが、予算にあった税理士を探して顧問契約を結べば、毎年、安心して過ごせるのではないだろうか?

著者: KaikeiZine編集部

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