受験資格緩和の理由は「受験者数の減少」「多様な人材の確保」
よ「すっごい受験しやすくなったわけだけど、なんでこんなにゆるくなったの?」
ま「一つは『税理士試験の受験生の減少』。私が受けた頃よりかなり減ってるの」
「平成27年度~令和4年度税理士試験結果|国税庁」を元に作成
ま「少子高齢化が影響しているんだと思うんだけど、受験者数の減少はそのまま税理士のなり手の減少にもつながるでしょ。ってことは、信頼ある税理士制度の根幹が揺るぎかねないわけ」
よ「なるほどね。なり手を増やすなら受験のハードルそのものを下げた方がいいってわけね」
ま「もう1つは『多様な人材の確保』」
長「多様な人材……?」
ま「今の税理士ってね、税務申告とか会計記帳だけをやってるわけじゃないのよ。本を書いたり、セミナーの講師をしたりする人もいるの」
よ「お母さんだって税金の記事を書いているしね」
ま「あと、海外で活躍したり、組織再編にかかわったり……と、活動の幅が昔より格段に広がっているのね。ってことは、出身学部にしばりをかけず、幅広い人材が税理士業界で活躍できるようにした方が税理士業界全体にとってもプラスになるっていうわけ」
長「なるほどね」
ま「……っていう話を聞いてどう?心が動いた?」
長「うーん……つい先日、夏休みが終わって死ぬほど課題をこなしたばっかりだしなぁ。税理士試験なんて考えられないよ。やめとく」
ま「がーん」
長「あっ!もう学校に行かなきゃいけない時間じゃん!お父さん、学校まで送って!」
よ「長女ちゃんは税理士試験よりも、今の高校生活をちゃんと送ることの方が大事だな」
おまけ:中1次女と小5三女を税理士業にリクルートしてみた
注:色々な税理士がいます。しっかり休みを取って余暇を楽しんでいる税理士もいれば仕事と勉強が趣味という税理士もいます。責任が重いけどやりがいはありますよ。あしからず。
【執筆者過去記事】
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