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女性記者のひとりごと vol.3 ホテルオークラ

財務省の地下には、徹夜仕事をした職員のために仮眠がとれる休憩室がある。同じフロアにはシャワーも完備しており、朝方にタクシーで帰宅するよりここに泊まってしまった方が身体はラクだ。旧大蔵省時代から予算編成など忙殺期に利用されるこの施設を、職員たちは自虐的に「ホテル大蔵」と呼んでいる。

「今夜はホテルオークラに泊まるからおいでよ」。
財務省職員からこう言われたことがある。
決して〝夜のお誘い〟があったわけではない。むしろその逆。

財務省の地下には、徹夜仕事をした職員のために仮眠がとれる休憩室がある。
同じフロアにはシャワーも完備しており、朝方にタクシーで帰宅するよりここに泊まってしまった方が身体はラクだ。
旧大蔵省時代から予算編成など忙殺期に利用されるこの施設を、職員たちは自虐的に「ホテル大蔵」と呼んでいる。地下の薄暗い廊下の先にあるので別名は「霊安室」。どちらかというと後者の方がしっくりくる陰鬱な佇まいだ。

しつこく取材する私が、「今夜は何時頃までお仕事されますか?その時間まで待っています」とストーカーさながらにまとわりついた時に言われたのが冒頭のセリフだ。
つまり翻訳すると「今夜は徹夜仕事だから庁舎内の仮眠室に泊まる。来れるものなら来てみやがれ」と言われたというわけ。
結局その日はあきらめて家に帰ったっけ。

長時間労働が社会問題となり「時短、時短」と叫ばれるようになって久しいが、
不夜城・財務省の灯りは依然として深夜までついているそう。
国会予算審議が大詰めを迎え、「ホテルオークラ」はさぞや大盛況なことだろう。

著者: 川瀬かおり

記者/税金ライター

社会部を根城とする税金オタクの女性記者。財務省・国税庁を中心に取材活動を展開すること20余年。事件モノを得意とし、裁判所にも日参する。税金ネタをこよなく愛する一方で、税制の隙間や矛盾を見つけては叩きまくるサディスティックな一面も。趣味は夜討ち朝駆けとクラブ通い。

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