女性記者のひとりごと vol.4 ウォーキング
国税庁が入っている財務省の建物は上から見るとちょうど「日」の字の形をしている。その廊下を数字の「8」の字を書くように歩くと一周がおよそ5〜6分。地下1階地上5階のこの建物を上から下まで歩くとけっこうな運動量になる。

ある日、取材待ちの時間つぶしに国税庁の廊下をブラブラ歩いていたときのこと。
某幹部職員と何度もすれ違うことに気づいた。その度に軽く会釈。
後で本人に聞いた話だが、休憩時間を利用して庁舎内をウォーキングしているのだという。
健康のためにウォーキングでも始めたいがなかなか時間がない。
往復の通勤だけだと万歩計の歩数が稼げない。
それなら平日の日中、休憩時間を利用してこまめに歩いたらどうだろう。
ということで始めた「庁舎内ウォーキング」がすっかり定着したのだとか。
国税庁が入っている財務省の建物は上から見るとちょうど「日」の字の形をしている。
その廊下を数字の「8」の字を書くように歩くと一周がおよそ5〜6分。
地下1階地上5階のこの建物を上から下まで歩くとけっこうな運動量になる。
一度だけお付き合いさせていただいたが、キツくて続かなかった。
その幹部曰く、この庁舎内ウォーキングを始めてから体調がよく、
それが健康診断の数値にも現れているということで、
最近ではウォーキングシューズに履き替えて本格的に歩いているという。
そんな話を聞いてから意識して見てみると、
庁舎内ウォーキングをしている職員が多いことに気づく。
ウォーキングとまではいかなくても、トイレや喫煙所に行く際に、
あえて少し遠くまで足をのばすとかしている人も多いみたい。
高い会費を払ってジムに通わなくても、その気になればどこでも運動はできる。
身近な実例を目の当たりにし、自分が通っているジムの退会を真剣に検討している今日この頃だ。

著者: 川瀬かおり
記者/税金ライター
社会部を根城とする税金オタクの女性記者。財務省・国税庁を中心に取材活動を展開すること20余年。事件モノを得意とし、裁判所にも日参する。税金ネタをこよなく愛する一方で、税制の隙間や矛盾を見つけては叩きまくるサディスティックな一面も。趣味は夜討ち朝駆けとクラブ通い。