うつ病の治療は休養が第一
うつ病になると、なにもしたくなくなってしまいます。エネルギーがなくなってしまい、判断力も低下している状態です。無理に体を動かそうとすると、余計にストレスがかかり、悪化してしまいます。
このときに最も重要なのは「休養」です。仕事や家事を一切せず、気力が湧いてくるまでしっかりと休む必要があります。それと並行して薬物療法をおこないます。抗うつ薬、抗不安薬、睡眠に障害がある場合には睡眠薬を処方されることもあります。薬の量は、症状や副作用に合わせて調整します。薬の服用について気になる点は、こまめに医師に伝えましょう。
十分な休養が得られ、うつの症状が落ち着いてきたら、カウンセリングなどの精神療法もおこなっていきます。考え方の歪みを少しずつ調整し、社会復帰につなげていくのです。
うつ病の人に声をかけるなら
急性期のうつ病の人は、「何もできない自分」を激しく責めてしまいます。会社や家事を休んでいる自分に対する自責の念が強いので、周囲はそれを決して責めたりしてはいけません。早く回復してほしいと願う気持ちから「頑張って」「早く治してね」などと声をかけたくなりますが、それもストレスになってしまいます。
休むときはとことん休ませ、回復期には、できるようになったことに目を向ける。患者さんのペースに合わせた対応をするとよいでしょう。(下図)

うつ病の人は、自殺願望を持っていることが多くあります(希死念慮[きしねんりょ]といいます)。死の話題が出た時、無理にそらす必要はありません。むし ろきちんと向き合い、「わたしはあなたが死んでしまったらすごく悲しい。だから死なないでほしい」と、正直な気持ちを伝えるのがよいでしょう。




