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会社の「困った人」は、「パーソナリティ障害」かも!?

「性格の悪い人」っていますよね。プライベートなら避けて通ることもできるけれど、仕事だとそうもいきません。嫌味な上司、いうことを聞かない部下、足を引っ張る同僚……。その人達は、本当に「性格が悪い」だけなのでしょうか。その影には、「パーソナリティ障害」という心の病気が潜んでいるかもしれません。

「パーソナリティ障害」とは─“ものごとの捉え方・反応のしかた”に歪みがある

「パーソナリティ障害」は、以前は「人格障害」と呼ばれていた障害です。人格ということは、つまり性格に障害があるのか? と考える方もいるかもしれませんが、実はパーソナリティ=性格というわけではありません。パーソナリティとは、その人の「生き方」全般を指します。……と言ってもわかりづらいかもしれません。もう少し噛み砕いて言うと、「あることがらに対する反応のパターン」です。

たとえば、上司に「この書類にミスがあるよ」と指摘されるとします。これが「あることがら」にあたります。それに対する反応のしかたがパーソナリティです。普通であれば「ミスしてしまったから、次からは気をつけよう」となりますが、なかには「この上司はわたしの全人格を否定した!」「わたしはこんな書類すらまともに作れない最低な人間だ!」と考えてしまったり、大声で泣いたり、上司に対して反抗するなど、思考・行動に偏りが生じている人もいます。これが「パーソナリティの歪み」です。

パーソナリティの歪みが大きく、人間関係や、日常生活に支障をきたしている場合、「パーソナリティ障害」となります。

パーソナリティ障害のタイプ─人間関係に大きく関わる「B群」に注意

パーソナリティ障害には、さまざまな種類があります。大きく分けると下記の3つの群に別れます。

・A

A群は、奇妙な行動が目立つタイプのパーソナリティ障害です。思い込み(妄想)が激しく、その思い込みをもとに他者を攻撃することもある「妄想性パーソナリティ障害」、非現実的な考え方に支配され、内向的な「統合失調性パーソナリティ障害」などです。

・B

B群はパーソナリティ障害のなかでも、とりわけ人間関係に大きな影響を及ぼしやすいタイプです。自己評価が非常に高く、高圧的であったり、少し否定されるだけでうつ状態に陥る「自己愛性パーソナリティ障害」、見捨てられる不安が強く、他者にかまってほしい気持ちが強い「境界性パーソナリティ障害」、相手によって“キャラ”がコロコロ変わる「演技性パーソナリティ障害」、反社会的な行為に対しても罪悪感がない「反社会性パーソナリティ障害」などが含まれます。

・C

C群は、抑うつ的な行動、考えが特徴となるパーソナリティ障害のタイプです。人と接触することを恐れて人との交流を回避する「回避性パーソナリティ障害」、自分の意見が定まらずすべてを相手の判断に委ねないと決められない「依存性パーソナリテイ障害」、こだわりが強すぎて固執してしまう「強迫性パーソナリティ障害」などが含まれます。

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