国税OB税理士が監修。公認会計士・税理士・会計事務所・企業経理担当、税金・会計に関わる“会計人”がいま必要な情報をお届けします!

会計人ニュース

注目キーワード

  • KaikeiZine
  • キャリア・お仕事
  • 専業主婦からママ税理士へ 子育てしながら働く!ライフスタイル白書【13】:通信制大学院の非常勤講師のお仕事

専業主婦からママ税理士へ 子育てしながら働く!ライフスタイル白書【13】:通信制大学院の非常勤講師のお仕事

税理士になったらやってみたかったことの一つが「租税教育」でした。これは、小学生に税金のお話をするお仕事で、税理士会の支部から講師として学校へ派遣されます。そしてもう一つ、少し憧れに近い気持ちで「大学の講師ができたらいいなぁ~」と思っていました。そして今、通信制大学院の非常勤講師として働いています。今回は、講師としてどのような働き方をしているかや税理士の仕事との関係などについてお話したいと思います。

©Pro Partner Online

縁あって、2016年4月より、自分が卒業した東亜大学大学院法学専攻の非常勤講師をしています。2010年に同校を修了したときには、数年後に自分がここの非常勤講師になるなんて夢にも思っていませんでした。

ときどき、「講師ってことは、学生さんに教えているんでしょ?」と言われるのですが、私の場合、いわゆる授業はしていないのです(涙)。通信制なのでウェブ授業はあるのですが、その収録は、すばらしい教授陣(大先生!)が行っています。学生は、民法、商法、行政法、刑事法、憲法、知的財産法、租税法の、それぞれの教授の授業をウェブで受講します。2年生になるときにゼミが別れるのですが、各ゼミのそれぞれの教授(1人)に対して、税法の先生が2人以上つくことになっています。私は行政法ゼミの税法の講師として教授についているというわけなのです。行政法の教授は70代のすばらしい先生ですし、もう一人の税法の先生も60代の経験豊富な先生です。法学専攻全体をみても、ほかの客員教授や非常勤講師の先生方は、別の大学で「教授」をしているような先生方ばかり……。正直、最初は「私に務まるのかな?」と不安でいっぱいでした。

その前から「大学の講師」をしてみたいという思いはありました。でも大学生と大学院生とでは、年齢も社会人経験も考え方も違います。大学生なら私の半分くらいの年齢ですが、院生の年齢はさまざま。私より年上の方もたくさんいらっしゃいますし、税理士事務所での実務経験が私より豊富な方もいらっしゃいます。

それでもせっかくいただいたお話だったので、私は「やりたいです!」と即答しました。答えてから不安にもなったわけですが(笑)、今は挑戦してよかったなーと思っています。今も日々勉強ですが、1年目より2年目の方がより先生らしくなってきたと思いますし、3年目の今年はこれまで以上によい指導をしたいなと思っています。きっと10年後にはベテラン講師になってるはず!笑

さて、では具体的にどのような仕事をしているかというと、主には年に数回のスクーリングでの論文指導とメールでの論文チェックです。今(4月)から夏頃までは、提出される論文はそれほど進んでいないので、枚数も少なく、内容そのものよりも、どちらかというと論文を作成するにあたっての形式的な指導をすることがほとんど。でも、冬になるにつれ論文も完成に近づいてくるので、ボリューム・内容ともに濃くなっていきます。ゼミ生は10名ほどいますし、正直、私があまり得意ではない分野の論文もあります。そしてその頃になると税理士業務も忙しくなってきます。でも、申告等の税理士業務と、論文指導とは、脳みその別の部分を使っている感じで、苦ではありません。また、論文を指導するうえで、さまざまな裁判例に触れ、勉強することは実務にも役立つと考えています。

そして普段はメールでのやりとりしかしていない学生と、年に数回のスクーリングで直接それぞれの考えを聞き、指導し、夜は一緒に飲みながらいろいろお話するのも楽しいです。最後の論文公聴会を終えたあとの晴れ晴れとした顔、学位授与式での表情を見て、入学当初からの成長を感じること、感謝の言葉をもらうこと、どれも講師としてのやりがいを感じる瞬間です。

学位授与式のあと、学生には「これはゴールではなく、スタートです」と伝えています。2科目免除になるだけで、まだ科目が残っている人はその科目に合格すること、税理士登録する人は、いい仕事をして、さすが大学院でよく勉強をした人だ、と言われるような税理士になりましょう、と。

将来的には、通信制大学院の講師だけではなく、大学の通学生の前に立ち、講義をしてみたいと思っています。そしてそこでの話が、いつか学生さんたちが進路を決める際に何かいい影響を与えることができたならうれしいなぁと思います。

次回は、講師は講師でも小学校6年生向けにお話をする「租税教室」の講師についてお話したいと思います。では、また!

著者: 脇田弥輝

脇田弥輝税理士事務所/東亜大学大学院法学専攻非常勤講師

長男を出産後、会計・税法の知識ゼロから税理士を目指し、2013年税理士登録。税理士法人勤務を経て2016年脇田弥輝税理士事務所開業。「『外部の税理士の先生』ではなく、『内部の敏腕経理』と思って頂き、お客様とともに事業を成長させる」を理念とし顧問先と付き合う。著書に「ダンゼン得する知りたいことがパッとわかる 青色申告と経費・仕訳・節税がよくわかる本」(ソーテック社)がある。
■脇田弥輝税理士事務所
http://wakitamiki.work/
■子育てママ~専業主婦から税理士☆合格体験&お仕事日記
http://ameblo.jp/zeirisi-ni-naru/

ページ先頭へ