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女性記者のひとりごと vol.37 AV女優の所得隠し

調査の結果、男性4人から貰ったとされる金銭は「役務提供の対価」として所得税の対象となり、無申告だったということで延滞税やら重加算税やらがついて、追徴税額は1億1500万円に膨らんだそうな。

少し前に「里美ゆりあ」なるAV女優の2億4500万円所得隠しというニュースが話題になった。

「へ〜、AV女優ってそんなに儲かるんだ」と一瞬思ったが、報道をよく見ると、AVで稼いだお金は4500万円のみ。残りの2億円は付き合っていた男性から貰ったのだという。そりゃそうだよね。

本人は「結婚を条件に付き合っていたが成就しなかった慰謝料」として、7年間で4人の男性から5000万円ずつ貰った、と主張していたそうだが、国税局は「はい、そうですか」とは言わなかった。

なぜなら、慰謝料は非課税だから。

調査の結果、男性4人から貰ったとされる金銭は「役務提供の対価」として所得税の対象となり、無申告だったということで延滞税やら重加算税やらがついて、追徴税額は1億1500万円に膨らんだそうな。

「役務提供の対価」ってことは、里美ゆりあが付き合っていた男性たちにしてあげた、あんなことやこんなことへの反対給付ってこと?

…と、ついゲスなことを考えてしまう私。

お金の性質を実態で判断する国税局は、「慰謝料じゃないでしょ、パトロンから貰った〝お手当〟でしょ」
と解釈した。…のかもしれない。

単なる「お小遣い」なら贈与税の対象だが、「デートしてくれたお礼」となるともう少しドライなおカネになる。

それがイコール「役務提供の対価」となるかどうかはさておき、国税局は、里見ゆりあの男性に対する〝特殊能力〟を高く評価して一連の判断をしたのだろうか。

それにしても「役務提供の対価」としてカレシたちから5千万円ずつ貰うとは。おそるべし「里美ゆりあ」…。

著者: 川瀬かおり

記者/税金ライター

社会部を根城とする税金オタクの女性記者。財務省・国税庁を中心に取材活動を展開すること20余年。事件モノを得意とし、裁判所にも日参する。税金ネタをこよなく愛する一方で、税制の隙間や矛盾を見つけては叩きまくるサディスティックな一面も。趣味は夜討ち朝駆けとクラブ通い。

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