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専業主婦からママ税理士へ 子育てしながら働く!ライフスタイル白書【16】:税理士になって出会えた方々

前回のコラムでは、税理士になって出会った「士業の仲間」についてお話しました。今回は、税理士になって出会った「士業以外の方々」についてお話しします。どのような職業でも、どのような立場であっても、結局は「その人となり」が大事なんだなぁと思います。

もし、私が27歳のときに「税理士になろう!」と決意せず、専業主婦のままだったら知り合えなかった方々がたくさんいらっしゃいます。

まず、会社社長や個人事業主など、顧問先の経営者の方々です。私は、会計や財務など、数字の面から経営をサポートし、お客様のご相談にのるわけですが、それぞれの業界については経営者のみなさんの方が詳しく、日々勉強です。病院の院長、古着屋さんの店長、不動産業の方から聞いた「迷惑な住居人」の話(笑)や、若くして起業し、急成長している会社社長の考え方など、税理士をしていなかったら聞くことのできなかったお話がたくさんあります。そのおかげで、さまざまな業界について知ることができ、それまでは目に留まらなかったものが留まるようにもなって、「興味の世界が広がったなぁ」と実感しています。経営者のみなさんの悩みはそれぞれですが、「スタッフが定着しない」「スタッフとの考え方にギャップがある」など、人材の雇用や育成について悩んでいる方は多く、ときには、経営者とスタッフの橋渡し役的なことを頼まれることもあります。こうした顧問先の方々の「悩みの共通点」など、ある業界で聞いた話が、別の業界でのお仕事の際にヒントになることもあって、「点と点がつながる瞬間」のような体験もとてもおもしろいです。

最近は、執筆のご依頼も増えたため、出版社、ウェブサイト、雑誌などの編集者さんといっしょにお仕事をする機会も増えました。実は、私は出版社や編集者のお仕事を題材にした漫画『働きマン』やテレビドラマ『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』などが大好きで、それらを読んだり見たりしたあとは、仕事のやる気が各段にアップするのです(笑)。ですから、「編集」というお仕事に憧れを持っていました。その才能に魅了される気持ちは今でも変わりませんが、実際に関わるようになって、華やかなイメージとは裏腹に「コツコツと地味な作業もあるのかなー」と思うようになりました。編集者さんのおかげで、私のつたない文章が、内容や雰囲気は変わらないまま、絶妙に素敵なページに仕上がるのです。校正のゲラができて確認するとき「そうそう!それが言いたかったんだ。でもなんか私の文章が素敵になっている。さすがなぁ」といつも感心してしまいます。特に拙著『青色申告と経費・仕訳・節税がよくわかる本(ソーテック社)』は、本をゼロから産み出す大変さがありましたが、編集者の方に励まされて書き上げることができました。

社労士の士業仲間、担当の編集さんと3人で出版を記念してパチリ。

それから、保険会社や不動産会社などのサービス会社の方々にも出会うことができました。なかには、税理士会の支部活動などに来てくださったことがきっかけでお話するようになり、そのうちお仕事で関わるようになった方もいます。「仕事さえきっちりやっていればいい」のではなく、「その人と仕事したい」と思うような真摯な姿勢の方がいらっしゃいます。そういう方とお話をしていていると「私自身もお客様に対してそうでありたい」と思います。相手のためを思っているか、自分のためになっていないか。相手のことを第一に考えた行動なら間違いがないと思うのです。逆に、こちらに押し付けているように感じたときは、「私のためと言っているけど、自分の成績のためなのかなぁ」と思ってしまったこともあります。お互いが気持ちよく仕事をしていくうえで必要な考え方を自然と学ばせてもらっています。

最後に、大学の先生です。私自身が学生たっだころは教えてくださる「先生」と「生徒」の関係でしたが、私も講師となった今では、「尊敬する先輩」という感じです。以前は畏れ多くてお話するのも緊張していたような先生方も、いや、むしろ素晴らしい先生ほど、物腰が柔らかく、偉ぶらずに接してくださいます。そんな先生方の、学生への指導の仕方や接し方をそばで拝見し、私自身もいろいろと学ばせてもらっています。講師になった当初、私は学生たちへのアドバイスがつい遠慮がちになってしまって「ここはなんていうか、ちょっと分かりづらいから……このままだとよくないんじゃないかなぁと思いますよ」なんて遠回しな言い方をして、そばで聞いていた先生に「脇田先生はこうおっしゃっているけれど、要するに全然ダメだと言ってるんですよ」と言い直されたことも(笑)。人格は優しくても言うべきことはビシッと言う。今では以前と比べるとしっかり指導することができるようになってきました。
先生方とお酒を一緒に飲むこともあり、人生経験豊富な先生のお話はとてもためになりおもしろいです。お酒の席では、お堅いイメージの先生が、家ではペットに餌を与える係をしていることや、お子さんをとても可愛がっていることなど、おちゃめな一面を知ることができたりします。

税理士という仕事を通して知り合えたさまざまな方々。仕事のお付き合いとはいえ、結局は「人」。どんな仕事であろうとどんな立場であろうと、人として尊敬できる方と仕事をしていきたいです。そう思える方々に知り合う機会がとても多い環境にある税理士になれて、幸せだなぁと思います。

著者: 脇田弥輝

脇田弥輝税理士事務所/東亜大学大学院法学専攻非常勤講師

長男を出産後、会計・税法の知識ゼロから税理士を目指し、2013年税理士登録。税理士法人勤務を経て2016年脇田弥輝税理士事務所開業。「『外部の税理士の先生』ではなく、『内部の敏腕経理』と思って頂き、お客様とともに事業を成長させる」を理念とし顧問先と付き合う。著書に「ダンゼン得する知りたいことがパッとわかる 青色申告と経費・仕訳・節税がよくわかる本」(ソーテック社)がある。
■脇田弥輝税理士事務所
http://wakitamiki.work/
■子育てママ~専業主婦から税理士☆合格体験&お仕事日記
http://ameblo.jp/zeirisi-ni-naru/

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