女性記者のひとりごと vol.40 人事異動その2
「前からゆっくり話してみたいと思っていたんだよ」なんて言われてポ〜ッとなることもしばしばwww強面の幹部ほど、その振れ幅は大きく、心地良い。

これまで仲良くしてくれた職員が調査部や査察部などの
険しい部署に異動した途端よそよそしくなってガッカリ…
なんてことは
よくあるのだが、実はその逆も結構ある。
記者への情報提供に慎重だった強面の国税幹部が、
税務署長などに異動した途端、人が変わったように笑顔で記者を迎えてくれる…
というのもよくある話だ。
国税庁や国税局では、法解釈や税務調査など
〝険しいネタ〟を取材することが多いため
受け手はどうしてもガードが堅くなるのだが、
税務署には「申告説明会」や「一日税務署長」など
一般に広報したい〝優しいネタ〟が多いため
以前は「書くなよ〜!」だった幹部の口癖が
異動日を境に「大きく書いてね^^」に変わるのだ。
お世話になった人に少しでも恩返しできれば、という思いで
私もよく「広報のお手伝い」をさせていただいた。
それをキッカケに少しずつくだけた話をするようになり
庁舎外での意見交換会等にもご一緒させてもらうようになり…
庁や局にいた頃の距離感がウソのように仲良くなることもある。
「前からゆっくり話してみたいと思っていたんだよ」
なんて言われてポ〜ッとなることもしばしばwww
強面の幹部ほど、その振れ幅は大きく、心地良い。
よく取材する「険しい部署」にガードの堅い強面の幹部が異動してくると
いつの日かその人が税務署に異動する日を想像して乗り切っている。

著者: 川瀬かおり
記者/税金ライター
社会部を根城とする税金オタクの女性記者。財務省・国税庁を中心に取材活動を展開すること20余年。事件モノを得意とし、裁判所にも日参する。税金ネタをこよなく愛する一方で、税制の隙間や矛盾を見つけては叩きまくるサディスティックな一面も。趣味は夜討ち朝駆けとクラブ通い。