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弥生×会計人

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第6章 あの時の弥生会計に未来を見たように、今の若い人に未来を見る荒井会計事務所

群馬県で弥生会計を指導できる会計事務所として知られる荒井会計事務所(群馬・前橋市)にインタビュー。所長の荒井滋税理士と岩井直樹副所長、経営企画室の豊田啓彰室長に弥生会計との出会いからこれからの10年についてお話をお聞きした。

パソコンが普及し始めた時に10年後を見据えて出会った弥生

宮口編集長
荒井会計事務所は来年2018年で30周年を迎えるそうですね。
荒井所長
そう言えばそうですね(笑)
宮口編集長
実は弥生株式会社が今年で30周年です。ほぼ同じ時間を過ごしていることになりますが、荒井先生はいつごろから弥生会計を使っていますか。
荒井所長
2003年にインテュイット社からMBOにより分離して弥生株式会社になりましたよね。あのころから使っています。
豊田室長
15年間ほど使っていることになりますね。
宮口編集長
弥生がライブドアグループ入りする前で、平松庚三社長のころですね。
荒井所長
そうです。弥生としては「これから会計事務所のユーザーを増やすぞ」という時期だったと思います。
宮口編集長
当時はオフコンからパソコンに切り替わる過渡期でした。
荒井所長
私たちは「10年後にはパソコンが主流になるだろう」と予想していました。
宮口編集長
結果、そうなりました。
荒井所長
なりましたね。岩井副所長の言葉を思い出します。
宮口編集長
何て言ったんですか?
荒井所長
「いずれパソコンが主流になる。それなら私たちは今から取り組みましょう」と。
岩井副所長
パソコンが主流になり会計ソフトを使う顧問先が増えると予想しました。それなら「会計ソフトを指導できる会計事務所」を目指すべきだと思ったんです。
宮口編集長
「弥生会計しかない」と考えたんですね。
荒井所長
いえいえ。勘定奉行やPCAなども検討しましたよ。
宮口編集長
弥生会計を選んだ理由は?
岩井副所長
当時『楽天ビジネス』という会員同士をマッチングするサービスに登録していました。そこで「弥生会計を使っている会計事務所を探してます」という企業の声が多いことに気が付いたんです。
宮口編集長
なるほど。弥生会計のニーズを察知したんですね。それはすごい。

会計ソフトを指導できる会計事務所になるために

荒井所長
「弥生会計を指導できる事務所になろう」と決めてからの岩井の行動は早かった。
宮口編集長
どんな行動を?
荒井所長
当時は、前橋市にあるヤマダ電機で『弥生会計の体験セミナー』がよく開催されていました。
宮口編集長
インストラクターが使い方を教えてくれるセミナーですね。
荒井所長
そうです。岩井はその体験セミナーに注目しました。そしてある日、弥生の本社に電話をして「私も弥生会計のインストラクターになりたいんです」と自分を売り込んだんです。
宮口編集長
すごい行動力ですね。
岩井副所長
弥生の社員もビックリしたと思います(笑)
宮口編集長
それにしても、当時は弥生会計ソフトを使っている会計事務所など少なかったんではないですか。
岩井副所長
周りにはほとんどいなかったと思います。
荒井所長
先生方の中には弥生会計のことを「粗悪品だ」と言う人もいました。
岩井副所長
当時はですよ(笑)
荒井所長
周りからは「そんなソフトを使って大丈夫なの?」という目で見られていたと思います。
宮口編集長
そんな時代もあったんですか。
荒井所長
ありました(笑)
宮口編集長
それにしても、楽天ビジネスで世間のニーズを掴んだとはいえ、周りの先生が様子見をしているなか「弥生会計に特化するぞ」と、よく決断できましたね。
荒井所長
もう1つきっかけがありました。実は弥生の本社が東京・中央区の聖路加にあるころ、オフィスを訪問したことがあるんです。

ジーパン姿の社長を見てカルチャーショック

宮口編集長
懐かしいですね。あそこに行かれたんですか。
荒井所長
そうです。あのときの光景は今でも覚えています。オフィスに入ると弥生の社員がいました。彼らはネクタイをしていないし、ロングヘアーの人もいます。
宮口編集長
当時としては珍しいですよね。
荒井所長
オフィスの中で行き先を探してウロウロしていたら、ジーパン姿のお兄ちゃんが「こっちですよ」と気さくに声をかけてくれました。
宮口編集長
シリコンバレーのITベンチャー企業のような雰囲気ですね。
荒井所長
近未来のオフィスへ来たような錯覚に陥りました。
宮口編集長
カルチャーショックを受けたと。
荒井所長
受けました。何か新しいことが始まるんじゃないかと、ワクワクしたのを覚えています。当時の平松社長もジーパン姿でイベントに現れたことがありましたから。
宮口編集長
弥生のカジュアルな社風に批判的な先生もいましたけど、荒井先生は好意的にとらえたんですね。

弥生会計のおかげで売上が1億円増

宮口編集長
弥生会計のニーズがあることを掴み、弥生のワクワクする社風に触れました。そして、岩井副所長は10年後を見据えて弥生会計のインストラクターにもなった。
荒井所長
そうです。
宮口編集長
結果、荒井会計事務所にとって弥生会計はプラスになりましたか。
荒井所長
はい、プラスになりました。弥生会計を使い始めてから15年ほど経つと売上が1億円増えていました。その1億円は弥生会計のおかげです。
宮口編集長
すごい成果ですね。
荒井所長
弥生会計に特化していなければ、事務所がここまで成長することはなかったでしょうね。
宮口編集長
顧問先がどんどん増えたんですね。
岩井副所長
私が『弥生会計の体験セミナー』でインストラクターをすると、そこで知り合った経営者が顧問先になってくれることもありました。
豊田室長
ホームページを開設した時期も、他の事務所より早かったと思います。税理士法に関係する問題がクローズアップされていたので、趣味の話しを記事にするなどして『親しみやすさ』を伝えました。
宮口編集長
それを見た人が顧問先に?
豊田室長
そうです。ホームページを見た人が「こういう事務所にお世話になりたかったんです」といって顧問先になってくれることもありました。
荒井所長
弥生の社員もいろいろバックアップしてくれました。おそらく、群馬県で私たちほど弥生会計に力を入れている事務所が無かったんじゃないでしょうか。だから一生懸命に応援してくれたのだと思っています。

荒井会計事務所のこれからの10年とは

宮口編集長
最後に、今後の事務所運営について聞かせてください。荒井先生はこれからの10年をどのように見ていますか。
荒井所長
私が15年前に弥生会計を使い始めたときより、もっと変化の早い時代になると思っています。今が2回目の創業だという強い思いで挑まなければなりません。
宮口編集長
勝負の決め手は、人材ですかね。
荒井所長
もちろんです。職員には、弥生会計のインストラクター資格を必ずとるようにさせています。
岩井副所長
働き方改革にも取り組んでいます。『就業時間9時から18時』という働き方にとらわれない、職員にとって働きやすいスタイルを取り入れています。
宮口編集長
会計事務所で就業時間を改革するのは大変ではないですか。
岩井副所長
大変です。でも、弥生会計を他の事務所に先駆けて使うようになって成功したのと同じように、何事も先行して挑戦することが大切だと考えています。
宮口編集長
クラウドへの取り組みはどうですか。
豊田室長
どんどん取り組んでいきたいと思っています。これまで弥生会計ソフトの普及に取り組んできたように、これからも弥生と一緒になってクラウドの普及に取り組みたいですね。
宮口編集長
小耳に挟みましたが、3年間で正社員の離職者が0人なんですね。
豊田室長
はい。ここ3年ほどは事務所内の組織改革に力をいれてきました。働き方改革やクラウドでの業務効率化などが結果に結びついていると思います。
宮口編集長
素晴らしい成果ですね。
豊田室長
ありがとうございます。自分たちで結果を出したら、今後はそのノウハウを顧問先に提供していきたいとも考えています。そのためにも成果を挙げることは大切です。
荒井所長
お聞きの通り、岩井も豊田もいろいろ勉強して結果を出してくれています。私は、きちんと次の世代にバトンを渡せるように準備をしたいと思っています。
宮口編集長
え!「バトンを渡す」と言っても荒井先生はまだ若いですよね。
荒井所長
もう63歳です。
宮口編集長
業界ではまだまだ若い方じゃないですか。
荒井所長
でも、今の事務所の平均年齢は34歳で、私が事務所を創業したのも同じ34歳です。そう考えると、クラウド会計など変革の時代を乗り切るには、若い人にバトンを渡した方がいいと思っているんです。
宮口編集長
荒井会計事務所は常に時代の先を歩もうとされているんですね。

荒井会計事務所(群馬・前橋市)

荒井滋  所長(税理士)
岩井直樹 副所長(ITコーディネータ)
豊田啓彰 Cloud-management consultant/ 経営企画室長/クラウド推進事業部長

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